【米大リーグ】オリオールズ7-8エンゼルス(2日・アナハイム/エンゼル・スタジアム)
2打席連続、メジャー30本一番乗りとなる30号本塁打を放ったエンゼルスの大谷翔平が、最後は足で見せた。一度は味方の意図しない守備妨害によりボールデッドで盗塁が無効となるも、直後に盗塁を成功させると、4番・ウォルシュが放ったライト前ヒットで快足を飛ばしてサヨナラのホームを踏んでみせた。ホームを踏んだ大谷が仰向けに寝転がり両腕を空に突き上げると、チームメイトが駆け寄り歓喜の輪が広がった。
エンゼルスの大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、オリオールズ戦に「2番・DH」で先発出場を果たし、7-7で迎えた最終回の攻撃で1アウトから四球で出塁すると二盗を試みた。余裕のセーフかと思われたが、3番・レンドーンがスイングしたバットが捕手に当たる守備妨害をとられ、盗塁は無効に。
しかし、レンドーンが見逃しの三振に倒れた後、続く打者・ウォルシュの初球に難なく今季12個目の盗塁を成功。大谷の盗塁を阻止できなかった相手捕手のセベリーノは帽子を口にくわえて「完全にお手上げ」といった表情を見せた。
その後、ここまで58打点を挙げているウォルシュが2球目をライト前に運ぶと、大谷は三塁を蹴り、快足を飛ばして一気にホームへ。ライナー性の当たりだったこともありクロスプレーとなったが、大谷の足がわずかに勝り、サヨナラのホームを踏んだ。
その瞬間、ABEMAで実況を務めた上野智広アナウンサーが「最後は足のショータイム」と絶叫。ホームを踏んだ大谷が仰向けに寝っ転がり両腕を空に突き上げると、チームメイトが駆け寄り、歓喜の輪が広がった。最後のシーンはビデオ判定にもつれ込んだが、間もなくして正式に大谷のホームインが認められ、エンゼルスが8-7で熱戦をものにした。
大谷は試合後のインタビューで「前回の試合も今日も逆転劇だった。その原動力は?」と問われると「前回は僕が打たれてしまったので、皆が取り返してくれて。今日はなんとか自分が取り返したいなという気持ちでいきました」と答えると、続けてホームラン量産体制に入ったことについても聞かれ「ファンの方にすごく入ってもらって気分よく打席に入れた。ファンのおかげです」と笑顔で答えた。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)