里崎氏、ピンチの芽を摘んだサインプレーを称賛 詳細解説に「なるほど」「このプレーはエグイ」と反響
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 7月6日に行われたオリックス楽天の試合において、ピンチの芽を摘む巧みなサインプレーが起こった。そして、このプレーに注目したプロ野球解説者の里崎智也が「これは素晴らしいですよね」と絶賛。“いかに巧みか”を詳細に解説した。

【映像】絶賛されたサインプレー

 注目のプレーが起こったのは4回、楽天の攻撃。2死ランナー二塁からオリックスの若月健矢捕手が本田仁海投手の投球を捕球するなり二塁に矢のような送球を見せ、楽天の辰巳選手の帰塁を阻止する見事なけん制タッチアウトを見せた。

 9日にABEMAで放送された『バズ!パ・リーグ』に出演した里崎氏はこのプレーを絶賛すると「(二塁ランナーが)リードをするが、若月はまず観察をしなければいけない。ランナーがどういうリードをとっているのか。リードがデカいのか狭いのか。もしくは第二リードが大きいのか。スタートを切ってきているのかなどを見る中で、まずは観察しながら打者の鈴木大地を抑えるために配球をする」と解説を開始すると次のように続けた。

「(二塁ランナーの動きが)怪しいなぁと思ったときに1球ファールになるが、2アウト2ストライクなので当たり前だが、ここで結構(ランナーが)スタートを切る。『(二塁牽制)1発いけるのでは?』ということでピックオフ・プレーになるが、若月がミットを構えているところが絶妙にストライクボール分かりづらい絶妙のコース。その中で、ピッチャーの本田が、キャッチャーが一番スローイングしやすいところに投げる。何気にピッチャーの本田も素晴らしい」

 さらに里崎氏は「(本田の投球が)もう少し左バッターのアウトコース側に逸れると、キャッチャーがミットを開いて投げなければいけないのでコンマ何秒か遅れる。間一髪がアウトにしにくい。また、若月も最初からあまりボール(になるコース)に構えておくと、二塁ランナーに『あれ、これピックオフ(牽制)かなんかあるんじゃないの』と思われて警戒される。若月も構えているところも1ボール2ストライクから『そこ構えるよね』というぐらいのところに構えている。その中で本田もキャッチャーが投げやすい、バッターが振ってこない、若干アウトコースボール1個、2個くらい外れた顔ぐらいのところに投げて、キャッチャーを助けるという(プレー)」。「逆にストライクゾーンに投げ込むと、打者の鈴木大地は打ってくる。打ってきた場合、ショート(紅林)はサインを見てセカンドベースに入っているので、ショートゴロが飛ぶと(タイムリー)ヒットになる。本田のピッチングも素晴らしい」と好プレーが成立した背景を詳細に語ると「比率で言うと若月6:本田3:二塁に入った紅林1のビッグプレー」と締めくくった。(ABEMA『バズ! パ・リーグ』)

【映像】絶賛されたサインプレー
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西武・平良の無失点記録ストップは「防げた」 里崎氏が指摘した守備の“中途半端さ” 【ABEMA TIMES】
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