前代未聞の「4段ロケット」が完成 香車3枚・飛車1枚が一直線に整列 関係者からも「ついに!」「ときめきの展開」
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 400年以上の歴史を誇る将棋だが、プロの対戦でこんな極端な場面があっただろうか。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Eリーグ第2試合、チーム渡辺とチーム斎藤の対戦が7月11日に放送されたが、この第6局でチーム渡辺・近藤誠也七段(24)とチーム斎藤・都成竜馬七段(31)が対戦。中盤から終盤にかけて都成七段が9筋に香車3枚・飛車1枚を並べる、破壊力十分の“4段ロケット”を完成させた。

【動画】前代未聞!香車3枚、飛車1枚で「4段ロケット」

 端攻めで香車1枚、飛車1枚を縦に並べるだけでも「雀刺し」といった名前がつく将棋か。香車は真っ直ぐであれば飛車同様にどこまでも進める、小駒の中でも使い方によって破壊力が出る駒だ。都成七段は、若手実力者の近藤七段を撹乱しようと三間飛車から、あの手この手を駆使。局面を複雑化させ、主導権を握りに行った。

 近藤七段がこの攻めを的確に見切り、都成七段にとっては劣勢で迎えた中盤戦。ここで出来上がったのが香車と飛車とのロケットだ。9筋にもともとの香車、持ち駒にしていた香車2枚を投入したことで、まずは3段ロケットが完成。しかも最後の香車を持ち駒にする筋もあったことで、解説を務めていた青嶋未来六段(26)が「香車渡したら、全部並んじゃいますよ」と予見。聞き手の竹部さゆり女流四段(43)も思わず「ちょっと見てみたいですね」と乗り出した。さらにチーム斎藤の斎藤慎太郎八段(28)が「ついに4枚目の香車を入手!」と盛り上がれば、村山慈明七段(37)も「9四香打!あるんですかね」と、珍しいシーンが間近に迫り、勝敗そっちのけで騒ぎ出した。

 ところが、関係者たちが予想していた「4段ロケット」は思わぬ形で実現した。都成七段は3一の地点にいた飛車を9一の地点に大展開。1段目が香車ではなく飛車という、さらに強力な4段ロケットが完成することとなった。これには竹部女流四段も「先生!先生!ちょっとときめきの展開になりますね」とテンションがさらにアップ。視聴者からも「4段ロケット キター!!」「小学生みたい」「香柱!!!」と大量のコメントが寄せられていた。

 なお、対局の結果は4段ロケットの全弾が炸裂することなく、近藤七段が絶妙の見切りで勝利。前代未聞の激レア局面ではあったものの、大技すぎるだけになかなかうまくヒットすることはない模様だ。

◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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