<大相撲七月場所>◇千秋楽◇18日◇名古屋・ドルフィンズアリーナ
横綱・白鵬(宮城野)が6場所連続休場から復活し、歴代最多を更新する45回目の優勝を果たした。3月には右膝の手術を行い、今場所は進退をかけて臨むと言われた中、初日から徐々に相撲勘を取り戻し、終盤には横綱ながら奇策も用いる総力戦で全勝優勝。インタビューでは「右膝がボロボロ」「これでまた進める」と率直な思いを口にした。インタビューの内容は以下の通り。
――45回目の優勝です。復活を全勝で果たしました。
最高です。
――照ノ富士関と激しいにらみ合い、相撲になりました。
右膝がもうボロボロで言うことを聞かなかったので、この一番で全てをかけようと思って、気合を入れてやりました。
――勝った瞬間、感情が爆発したように見えました。
まさかこの歳で全勝優勝なんてできると場所前から思わなかったので、本当にホッとしています。
――特に序盤、ひやりとする相撲もありました。
そのへんが取りこぼしがない、ぎりぎりの相撲で勝っていることがこの優勝につながったと思います。
――初日、明生関に勝った後、なんとも言えない表情でした。
まあ、こういうことでしょう(笑)。勝って「よし」という気持ちになりましたし、これで戦えるという気持ちになりました。
――今場所は進退をかける場所になりました。
本当に肉体的にも精神的にも追い込まれた状態でありましたけど、この名古屋で15年前は新横綱で来ていますし、綱取りの気持ちというか、初心というか、そういう気持ちで臨めたのが結果につながった。これで進むのかなと。「進退」という漢字の意味はあまり理解できなかったんですけど、6月入ってから進むのか止まるのかという、漢字の意味を理解しまして。これでまた進めることで、よかったです。
――一番の支えはなんでしたか。
本当に3月手術してから、ドクターや家族や部屋、いろんな人に本当にサポートしてもらって、来られました。その人たちに感謝しています。
――今日、ご家族もみえています。涙も見えました。
本当に近い距離でやってもらえたし、4歳の娘がようやく、パパはお相撲さんだなとわかってくれていますし、それをいい形で見せることができて。覚えてくれればいいんですけどね。よかったです。
――3月に右膝に手術をしました。、たくさんの葛藤があったと思いますが、やってよかったですか。
本当に迷いましたけど、もう二度と土俵に上がれないんじゃないかという思いで臨みましたけど、はい、よかったです。
――これまでの44回の優勝と今回、何が一番違いますか。
目標やモチベーションというのは、今まで支えてもらっていましたし、大鵬関の32回を超えてから、夢と目標を失うという怖さもありましたけど、積み重ね、徳を積んでいくという思いでやってきたことがつながったのかなと思います。
――復活した白鵬関、この後の目標は。
これで899勝、横綱として、あと1勝で900勝なんで、1勝目指して頑張っていきたいと思います。
(ABEMA/大相撲チャンネルより)
■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?