将棋の藤井聡太王位(棋聖、19)が7月21日、お~いお茶杯王位戦七番勝負第3局で、豊島将之竜王(叡王、31)と現在対局中だ。注目された戦型は、藤井王位がデビュー以来得意としてきた角換わり(腰掛け銀)を選択。プロの間でもかなり研究が進んだ戦型で、両者がどこまで新しい構想を見せるか。
【中継】お~いお茶杯第62期王位戦七番勝負 第三局1日目 藤井聡太王位 対 豊島将之竜王
2日前の19日に誕生日を迎えた藤井王位は、19歳になって初対局。14歳2カ月で四段昇段を果たし、もうすぐプロ入り丸5年を迎える。通算では270局指し、227勝43敗、勝率.8407と圧巻の数字で、トップ棋士との対局も増える中で高い勝率をキープしている。
この43敗の中で、7つも黒星をつけているのが豊島竜王だ。藤井王位から見た通算成績は2勝7敗。プロ初対局から6連敗するなど、同じ愛知出身の先輩に跳ね返され続けた。今年1月の朝日杯将棋オープン戦で初めて勝ったものの、王位戦第1局では完敗。やはり“天敵”かと言われた中で、第2局の逆転勝利で長時間の対局では初めて勝った。前局の結果が、本局にどこまで影響を与えるか。
戦型は相掛かりを予想する関係者も多く、お互い初手から飛車先の歩を進めていたが、藤井王位が角道を開けて角換わりに誘導。両者の過去の対局では千日手局も含めれば10局あり、角換わりは5局。今回が6局目となった。研究が進んでいる戦型ということもあってか、対局開始から指し手はハイペース。開始から3時間30分が経過した午後0時30分からの昼食休憩までに54手目まで進んだ。
持ち時間は各8時間の2日制で、先手は藤井王位。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。また視点を変えられるマルチアングル放送も同時に実施中だ。
【昼食の注文】
藤井聡太王位 三田牛と淡路玉葱(ねぎ)焼き膳 豊島将之竜王 国産うな重膳
【昼食休憩時の残り持ち時間】
藤井聡太王位 6時間2分(消費1時間58分) 豊島将之竜王 7時間1分(消費59分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)