【米大リーグ】ツインズ1-2エンゼルス(7月24日・日本時間25日 ミネアポリス/ターゲット・フィールド)
エンゼルスの大谷翔平投手が敵地で行われたツインズ戦に「2番・DH」で先発出場。4打数で2本のツーベース、1得点など、僅差でのチームの勝利に貢献した。
この試合の主役はエンゼルスの先発左腕であるパトリック・サンドバルだった。9回1死までツインズ打線をノーヒットに抑えノーヒッター目前まで迫ったが、この日ここまで3打数3三振とタイミングの合っていなかった2番指名打者のルーキーであるルーカーにライト線に落ちる二塁打を許し、ノーヒットノーランを惜しくも逃した。サンドバルは8回2/3を投げ108球。奪三振13、被安打1、与四死球3、自責点1の内容だった。
記録が途絶えた瞬間、何とも言えない笑顔を浮かべたサンドバル。その後、3番のケプラーをライトフライに打ち取ったところでマウンドを降り、ベンチに戻って腰を下ろすと意気消沈。サンドバルが一人でしばし呆然としているところに静かに歩み寄り、独特な振る舞いで励ましたのが大谷翔平だった。
大谷は肩を落とすサンドバルの前に立つと、左手に持った水の入ったペットボトルを傾け、サンドバルの頭に水を少しかけたのだ。ノーヒッターを逃したものの好投を称える意味合いもあったのだろう。大谷に声と水をかけられたサンドバルは首を数回横に振ると、右腕で額の水を拭って笑顔を取り戻した。
じつは大谷とサンドバルは仲が良く、7日(日本時間8日)に大谷がメジャーでの日本人シーズン最多本塁打を更新する32号を放った際、ベンチに戻った大谷の背後からサンドバルがヒマワリの種を投げつけるなど、イタズラで祝福していた。そんなこともあってか、今回の大谷流のイタズラでの励ましについて、試合を中継したABEMAのファンからは「ほっこりする」「雰囲気が良すぎ」「イジッてるw」など好意的な声が多数寄せられた。
なおこの日の大谷は2試合ぶりのスタメン復帰で迎えた1回の第1打席で右中間を破るツーベース、2打席目は三振、3打席目はショートゴロと2打席続けて凡退したものの8回の第4打席ではライトの頭上を越えるツーベースを放っている。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)