【米大リーグ】エンゼルス6-2ロッキーズ(7月26日・日本時間27日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルス大谷翔平投手が「2番・投手」で先発出場、4回にロッキーズの4番・ストーリーに死球を与えた後、さりげなく謝った様子がファンの間でも注目を集めている。
この日は最速100マイル(161キロ)のストレートに加え、カットボールやスライダー、スプリット、カーブなどを混ぜて7回5安打1失点5奪三振と好投し、自己最多の5勝目。ホームラン以外はピンチらしいピンチも招かず、先発投手としても十二分の働きを果たした。
そんな大谷は、日頃からグラウンド内のゴミを拾ったり、折れたバットを拾ったりと人間性にも注目が集まるが、この日は相手に与えた死球の後に、そのシーンが見られた。
ホームから離れて立っていたストーリーに対し、大谷のボールは抜けるようにインハイを大きく外れて打者に向かって一直線。これにはストーリーも避けることができず、左手の甲をボールが直撃。思わず大きな声を出し、手を押さえる様子にファンからは「これは折れたか」「本当に痛そう…」と心配する声が相次ぎ、大谷も心配そうに様子を見ていた。
メジャーでは、投手が相手に死球を与えた際、帽子を取って謝罪するという習慣はなく、帽子を取る際は相手への敬意を示す。大谷もこれに習い、マウンド上で帽子を取ることはなかった。ただストーリーがベンチに下がることなく無事に一塁に向かい始めると、すっと近寄って「ごめんね」と言うように一声かけると、すぐにストーリーからも「OK」というようなジェスチャーを返した。ABEMAの中継で実況を務めた節丸裕一アナも「こういうところは、スポーツマンシップでいいですよね」とコメント。チームメイトだけでなく、相手チームの選手からも頻繁に声をかけられる大谷だが、このような気遣いがメジャーでも評価される理由だ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)