プロ将棋界唯一の団体戦「お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント」の本戦トーナメント2回戦第3試合、チーム糸谷とチーム菅井の対戦が8月21日に生放送され、チーム糸谷・山崎隆之八段(40)がチーム菅井・郷田真隆九段(50)に109手で勝利した。
【中継】お~いお茶presents第4回ABEMAトーナメント チーム糸谷VSチーム菅井
周囲以上に本人がハラハラでドキドキの本戦初勝利だ。先手番から得意の相掛かりで指し進めると中盤から少しずつペースを掴み始めた。中盤から終盤にかけて郷田九段の粘りを受けて「自分でもやっちゃいけない手で飛び込んでしまって、そこから負けにしてしまったかと。無我夢中で指していました」と、パニック寸前だったと振り返ったが、それでも逆転を許すことなく、最後まで力強く指し切った。「何年棋士をやっているのかなってくらい震える」とは語ったものの、勝利の後には笑みもこぼれていた。
解説していた遠山雄亮六段(41)は「山崎八段の相掛かりは強力。素晴らしい指し回し。郷田九段の手を全て逆用して、攻めにしてしまった。全体通しては山崎八段の快勝譜」と絶賛。ネガティブ発言をしても指し手は強い、山崎八段のギャップ将棋はまだまだ見られそうだ。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)