年齢に関係なく、強い者同士が何度も戦うことになる将棋界。プロ入り間もない棋士であってもデビュー年から活躍すれば、その年の間にタイトルホルダーと対戦することすら可能だ。そんな仕組みを「勝っている人がどんどん強くなるシステム」と表現したのが、タイトル経験者・高見泰地七段(28)だ。まもなくデビュー丸5年を迎える藤井聡太王位・棋聖(19)の対局を解説しながら、その強さと成長ぶりを的確に捉えたこの言葉。強者が強者を育てる、勝負の世界ならではのものだった。