【米大リーグ】エンゼルス0-4レンジャーズ(9月6日・日本時間7日 アナハイム/エンゼル・スタジアム)
エンゼルスの大谷翔平投手が「2番・DH」でレンジャーズ戦に先発出場。3打席凡退で迎えた第4打席は元横浜DeNAベイスターズのスペンサー・パットンとの対戦となり、94マイル(約151.3キロ)の速球に差し込まれてショートフライに倒れた。ファンからは日本と縁深い選手との真剣勝負を楽しむコメントのほか、「気持ちだけで振ってる感」「疲労がたまってますな」と不調を指摘する声も上がった。
8回、3点をリードしたレンジャーズはパットンをマウンドに送り込んだ。パットンは2017年から2020年までDeNAでプレー。山崎康晃につなぐセットアッパーとして活躍し、映画「パットン大戦車軍団」で知られるアメリカの陸軍大将ジョージ・パットンにちなんだ“将軍”という愛称でファンに親しまれた。今季から古巣のレンジャーズに復帰したパットンは開幕後にメジャー契約を勝ち取り、8月には初セーブを記録するなど31試合に登板して防御率3.86の成績を残している。
DeNA時代は悔しさのあまり冷蔵庫を殴打して骨折するなど激しやすい性格と思われていたパットンだが、ABEMAの中継で実況を担当した節丸裕一アナは「別の選手のインタビューに行った際に、自分への取材だと思ったパットンがずっと待っていてくれた」というエピソードを披露。「メディア対応はいいですし、本当にジェントルマン。心は熱くても紳士という感じのパットンです」と人柄を称えると、視聴者からも「パットンいい人だな」「ほんまナイスガイ」「そんな話されるとどっち応援すればいいのか」といったコメントが寄せられた。
そんなパットンから9番のレガレスが二塁打を放ち、2死三塁のチャンスで大谷に打席が回ると、エンゼル・スタジアムの観客は盛大な「MVPコール」で出迎えた。騒然とした雰囲気の中、パットンは持ち前のパワフルな直球による真っ向勝負を選択。2球連続の94マイルで空振りを奪うと、3球目も94マイルで力押し。差し込まれた格好になった大谷はショートへの内野フライに倒れた。
正々堂々と大谷に立ち向かったパットンに対し、ファンからは「真剣勝負は良い!」「パットンよかった」「将軍ナイピー!」と称賛のコメントが続出。その一方で「気持ちだけで振ってる感」「疲労がたまってますな」「振り遅れてる」「前半戦ならスタンドインだった」など大谷を心配する声も相次いで寄せられた。2試合連続の無安打で打率を.255まで落とした大谷。7日(日本時間8日)のインターリーグのパドレス戦はDH制がないためベンチスタートが予想されており、蓄積した疲労をどこまで回復できるかがシーズン最終盤のラストスパートに向けたポイントになりそうだ。(ABEMA『SPORTSチャンネル』)