エクアドル代表は、FIFAワールドカップカタール2022予選でエントリー資格のない選手を起用した疑いがあるとして、国際サッカー連盟(FIFA)から懲戒手続きを受けることになった。11日にFIFAが連盟公式サイトで発表している。
エクアドル代表は南米予選で4位となり、2大会ぶり4度目となるW杯出場を決めた。しかし、予選で8試合に出場したDFバイロン・カスティージョ(バルセロナSC)に国籍偽装の疑いがあるとして、予選で敗退したチリ代表がFIFAの規律委員会に申し立てを行った。
チリサッカー連盟(FFC)は「無数の証拠」と「情報と文書」を元に、カスティージョがエクアドルではなくコロンビアの出身であること、国籍を与える書類が偽装されていることなどを主張。FIFAはFFCからの申し立てを受け、カスティージョの資格に関する懲戒手続きの開始を決定した。
南米では2016年9月にも同様の事例が発生。ロシアW杯南米予選で無資格の選手を2試合に出場させたとして、ボリビア代表が0-3の没収試合と罰金処分を科されていた。仮に同様の処分がエクアドルに科された場合、エクアドルはカスティージョが出場した8試合が敗戦扱いとなり、W杯出場資格を失う。また、スコアの変更によってチリ代表は勝ち点が「24」、得失点差が「+1」となり、逆転で4位に浮上して本大会出場を果たすことになりそうだ。