現地時間5月2日、UEFA(欧州サッカー連盟は)はロシア・サッカー界に対する追加制裁を発表した。
すでにチャンピオンズ・リーグやカタール・ワールドカップ予選から排除するなど厳罰を科してきたが、今回はさらにカテゴリーの枠を超えた徹底した措置を断行。男子A代表は2022―23シーズンのネイションズ・リーグ参戦を禁じられ、女子A代表は今夏に開催される欧州選手権への出場権を剥奪されたことに加え、来年開催の女子ワールドカップに向けた予選出場への道も閉ざされた。
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さらに来シーズンの男女チャンピオンズ・リーグの出場禁止も早々に確定。さらにアンダー世代の大会やビーチサッカー、フットサルに至るまで、すべてのカテゴリーにおいてUEFA管轄の国際大会から追放された格好だ。ちなみに立候補していた2028年または32年のEURO開催地レースに関しても、申請自体が却下されている。
そんななか、怒りを露わにしたのがロシア男子フットサル代表の主将、セルゲイ・アブラモフだ。ロシア国営通信『TASS』の取材に応じ、「UEFAの決定は混乱を招くだけだ。これまでスポーツと政治は分離すべきだとそこかしこで耳にしてきたけど、結局はみんな口だけじゃないか!」と怒りをぶちまけ、次のように私見を述べた。
「ワールドカップや欧州選手権は一生で一度しか巡ってこない選手だっているんだ。みんなそこで活躍したいがために日々を過ごしているのに、その権利が理不尽に奪い去られた。ロシア・フットサルは欧州だけでなく世界でも、最強チームのひとつだと確信している。ロシアには世界大会を運営する力だって十分にあるよ。UEFAだって認めてきたじゃないか!」
そして31歳のナンバー9は、「大会からロシアを除外すれば、いずれ欧州の他国はしっぺ返しを食らうだろう。いいさ、僕たちはいずれもっと強くなって戻って来てやる!」と吐き捨てた。
ロシア男子フットサル代表は2021年に行なわれたワールドカップで8強に進出し、今年1月に開催された欧州選手権では準優勝に終わっている。確かにフットサル界では強豪国のひとつだが、UEFAの追加制裁に異議を唱える他の加盟国は皆無に等しいだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部