アイントラハト・フランクフルト所属のMF鎌田大地(25)は、今年3月のFIFAワールドカップ・カタール大会アジア最終予選の2試合で日本代表に招集されなかった。UEFAヨーロッパリーグの舞台で活躍している同選手の招集外には、日本国内のみならず海外でも話題を呼んでいるようだ。

 鎌田大地は今季ここまでブンデスリーガで33試合中31試合に出場して4ゴール3アシストあげているほか、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では11試合中10試合の先発出場で5ゴールと活躍。先月14日開催の準々決勝2ndレグ・バルセロナ戦では敵地カンプ・ノウで追加点をアシストすると、先月28日の準決勝1stレグ・ウェストハム・ユナイテッド戦でも決勝ゴールをあげており、フランクフルトの決勝進出に大きく貢献している。

 そんな鎌田大地はカタールW杯アジア最終予選において、昨年10月12日のオーストラリア戦以降ピッチに立っていない。また、今年3月開催の2試合では負傷離脱していないにもかかわらず招集外に。日本国内のサッカーファンから森保一監督による日本代表メンバー選考に対して疑問の声が上がっていたが、森保一監督は今年6月の国際親善試合で同選手招集の可能性を示唆している。

 中国メディア『捜狐』は11日、森保一監督が鎌田大地を一時日本代表メンバーから外したことについて「2次予選では鎌田大地を中心に攻撃の形を作ることができた。だが、最終予選では試合中で求められる強度が上がり、鎌田大地の持っている攻撃の持ち味が発揮できる環境ではなくなった。日本代表には多くの海外組がおり、攻撃面でも多くのオプションがある。そのため、3月の代表戦では鎌田大地が招集されなかった」と説明している。

 そして同選手がELの舞台で結果を残していることにも触れた上で「ヨーロッパリーグで活躍している鎌田大地がワールドカップ最終予選で招集されなかった事実に対して、中国でも多くの人々が驚いている」と主張している。

 なお、日本代表は来月の代表ウィークでパラグアイ代表やブラジル代表、ガーナ代表など4カ国と対戦する。欧州でのステップアップ移籍も噂されている鎌田大地が、再び日本代表メンバーに名を連ねるか注目が集まる。