代表変更を決断と現地メディア

今年11月に開幕するカタールW杯に向けて、それぞれの出場国は急ピッチでチームのさらなる強化を図っている。これまで招集してこなかった選手の登用や新たなフォーメーションの採用など、残り6カ月ほどで戦力の上積み積みを狙っているチームは多い。

そんななかで、これまで他国の世代別代表で活躍してきた選手を“補強”することでチームの強化を図っている出場国もある。そのひとつがアメリカ代表だ。独『Spox』によると、同代表はバイエルン・ミュンヘンに所属するFWマリク・ティルマン(19)の勧誘に成功したようで、彼は今後アメリカ代表としてプレイすることを決心したという。これまではドイツの世代別代表に名を連ねていたティルマンだが、ここにきて大きな決断を下したようだ。

昨年12月にバイエルンでブンデスリーガデビューを果たし、今季はここまでトップチームで公式戦7試合に出場しているティルマン。最前線中央のポジションを軸としながら、彼は状況に応じて攻撃的MFや中盤の深い位置も務めることができる。187cmのサイズを誇るユーティリティプレイヤーとあって、限られた人数でチームのやりくりをしなければならない国際舞台では相当にありがたい存在となるはずだ。近年優秀な若手タレントの台頭が止まらないアメリカ代表だが、まだ選手層自体はそこまで厚くない印象もあるだけにティルマンの“加入”は間違いなく大きい。

バイエルン期待の万能戦士を加え、カタールW杯での躍進を目指すアメリカ代表。若いチームと侮ることなかれ。2大会ぶりにW杯の舞台へと帰ってくる同代表は、着実にその戦力を整えつつある。