日本代表のDF吉田麻也(サンプドリア/イタリア)が31日、メディア対応を行なった。
7大会連続7度目の本大会出場を決めた日本代表。FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選8試合に出場し、主将としてチームを牽引した吉田は「必然的に雰囲気は良くなってくると思いますが、その中でチームのプライオリティがスクワッドだということをみんなが理解しなければならないので、その辺の雰囲気は大切にしたいです」と口にしている。
カタールW杯・グループEでスペイン代表、ドイツ代表と同居した日本代表。6月2日から腕試しと題して、ブラジル代表をはじめとした強豪国との4連戦を迎えることについて、吉田は「仕上げられるだけ仕上げたいです。チームとしては今回と9月しかないので、戦術面の部分でも戦い方の部分でも。特に対戦相手が決定した上での親善試合4試合と9月で、自分たちがどのように戦っていくのかを再確認する必要があります。ブラジルやW杯に出場するチームと対戦できる機会なので、世界トップレベルの相手にどれだけやれるのかというところと、現実的にどのくらい守備にリソースを割かなければならないかという見定めが非常に大事になってくると思います」と披瀝。続けて「その中で、自分たちのやれること、やらなきゃいけないことを判断していきたいです。選手間の競争という意味でもここが最後のアピールの場になると思うので、非常に大事な4試合になってくると思います」と6月からの4連戦の重要度を改めて語った。
また、吉田は「グループはドイツ、スペインと強豪の中に入って、難しいというのが率直な意見。必然的に守備的な戦いを強いられると思いますが、その中でも形をもっておくこと、道標をいくつも持っておくことが大事になってくると思います」と言及。具体的には「守備の時間が長くなると思うので、カウンターの質やどのように仕掛けていくのか。またカウンターだけでなく、長い大会での戦い方も必須。過度なプレッシャーや疲労がある中、守って守っては非常に厳しいので、ボールを持つ時間も必要となってきます。実際、ロシアW杯のときのベルギー戦も守って守って守っては非常に苦しかったです。そのような状況で、1つでも2つでもボールを繋げるかどうかが大事になると思います。カウンターとボール保持の仕方を道標として、持っておきたいです」と強豪国攻略のカギを明かしている。
サンプドリアとの現行契約が2022年6月30日に満了を迎える吉田は、自身の去就について「良いところがあればいいなと思います(笑)。6月14日まではまず、代表で自分がしっかりやりたいです。ケガをしてから十分なプレー時間を確保できていないので、自分の価値を新ためて示したいと思います」と意気込む。続けて「その中で、この2週間で動きがあるかどうかはエージェントに任せています。なるようになるでしょう。(笑)もし良い案があれば代わりに教えてください(笑)」とジョークで場を和ませている。