日本代表のMF遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)が31日、メディア対応を行なった。
FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選9試合に出場し、7大会連続7度目の本大会出場に大きく貢献した。また、所属クラブのシュトゥットガルトでもブンデスリーガ33試合に出場した遠藤は、最終節で残留へ導く決勝ゴール。2年連続でブンデスリーガのデュエル王となった同選手は「非常にタフなシーズンでした。代表とチーム両方で、最終的には残留もW杯出場も決められてホッとした部分もありますし、逆に言うとここからでもあると思っています。最低限のことは得られたシーズンでした」と胸中を明かした。
カタールW杯・グループEでスペイン代表、ドイツ代表と同居した日本代表。6月2日から腕試しと題して、ブラジル代表をはじめとした強豪国との4連戦を迎えることについて、遠藤は「W杯の準備という意味では良い相手が揃っているので、アジア以外の国に対してどれだけ通用するのか、しっかり結果を残せるのか、しっかり勝ち点3を取れるか、というところに個人的には拘りたいです。そこに向けた準備をしっかりしていきたいと思います」と披瀝。続けて「相手のレベルも上がるからこそ、相手への意識を怠るわけではありませんが、どちらかというと日本のサッカーを出せるのか、通用するのか、みたいなところをやっていきたいと考えています。やるサッカーをあまり変えず、ブラジル相手にも自分たちがどれだけボールを保持する時間を長くできるのかとか、もちろんブロックを作ってカウンターも狙いますが、基本的には今までやってきたことが強いチーム相手に通用するのかを意識したいです」と4連戦に向けて、意気込みを示した。
また遠藤は「カウンターを狙う時は、守備の機会が多くなっている証拠です。その中でも常に余力を残したいと思っています。前線の選手に守備の負担をかけすぎてしまうと、カウンターの質が低下するので、その部分の負担を後ろだったり、僕みたいな選手が守備面で貢献することで補っていく必要があります」と言及。さらに「前の選手が2度追い、3度追いする機会が多くなるような守備の仕方だと、ボールを奪った時に切り替えの部分で奪い返されたり、前の選手が出ていけないシーンがあったりします。ブロックを引いた中でも、前線の選手が少し前向きに守備ができたり、後ろが少し運動量を多くすることで負担を減らせるか、みたいなところはカウンターをする上で大事だと思っている点です。そのバランス、力の使いどころは見極めていかなければなりません」とカウンターの質を保つために、守備的な選手の貢献度を上げていく必要があると口にしている。