デュッセルドルフのMF田中碧が1日のオンライン会見で、カタール・ワールドカップ(W杯)に向けたサバイバル、そして世界トップレベルとの差について語った。

昨夏に川崎フロンターレからデュッセルドルフへと加入した田中。今季は初年度ながらも主力に定着すると、公式戦30試合に出場し、1ゴール1アシストを記録した。

クラブでの活躍ぶりによって、昨年からA代表にも定着。10月に行われたアジア最終予選のオーストラリア代表戦では初先発を飾り、初ゴールも決めて見せた。

その著しい成長ぶりから、代表ではインサイドハーフの位置で不動の地位を築きつつある田中だが、カタールW杯出場を決め、サバイバルのフェーズに入った今回のインターナショナルウィークに向けては挑戦者の気持ちを持っているようだ。

「自分の立場はわかっていますし、自分より上のリーグ、クラブでプレーしている選手もいます。今までもそうですが、今回の合宿の期間でも自分の価値をどれだけ示せるかということが重要だと思います」

「所属チームのプレーも大事ですが、代表のユニフォームを着てサッカーをさせてもらえるチャンスをいただいた以上、ここで何ができるかにフォーカスしながら、自分の価値を出せればと思います」

また、1年間にわたるドイツのプレーで世界のトップレベルとの差が縮まった実感はあるかという問いには「ないですね」と即答。成長への強い意欲を示しつつ、勝利することの重要性を強調した。

「チームに関しては自分がどうこう言えることはないですし、メンバー争いもあるのでメンバーが決まらなければ始まらないこともあります。個人としては、彼らとの差を埋めていかなければいけないのは間違いないですし、差があるのは自分もわかっています」

「差を埋められれば、チームとして戦えるバリエーションは増えるので、まずシンプルに負けない力をつけることが自分がやらなければいけないと思います」

「サッカーなので、勝った方が強いので、勝てば良いと思っています。その中で、勝ち方が求められるチームは限りなく世界でも少ないです。そういう選手だったり、チームに近づくことがすごく重要であって、そこに近づくためには内容を求めなくても勝つという経験が大事だと思います」

「その差は簡単には埋まるものではないと思います自分が成長し続ければ、選手の一人としては埋められると思うので、自分が持ってなければいけないことだと思います」