サッカー男子の日本代表として2002年の日韓、2006年のドイツ、2010年の南アフリカと三度のW杯に出場し、現在は関東サッカーリーグ1部・南葛SCに所属する稲本潤一選手が歴代W杯のスーパーゴールに言及。第3位には1998年のフランスW杯でオランダ代表デニス・ベルカンプが決めたゴールを挙げ「今の選手でさえも、そこまで技術を常に出せる選手はそうはいない」と述べた。
フランスW杯の準々決勝でアルゼンチンと対戦したオランダ。1-1で迎えた後半44分、自陣からのロングボールに合わせるように敵陣ゴール前に走り込んだベルカンプは、右足のワンタッチでボールをコントロールすると、右足でゴールネットに突き刺した。
このシーンについて稲本選手は「あのロングボールをワンタッチで綺麗に止めて、寄せてきたアルゼンチンDFの股を抜いてかわし、その浮いているボールを押さえながら右足で左隅に入れる。技術しか必要のないゴールだと思う」と絶賛。
さらに「後半(45分)終わりかけのゴールなんですけど、それをあの土壇場でやれるのは見ていて本当にすごいと当時思っていた。今の選手でさえも、そこまで技術を常に出せる選手はそうはいない」と続けた。
2001年、稲本選手は22歳のときにイングランドの強豪アーセナルに所属。当時33歳のベルカンプとチームメイトとして1年間プレーしている。当時を振り返った稲本選手は「アンリだとかいろんな選手がいたんですけど、近くで見るベルカンプはすごかった。別格で一番うまかった」と話した。
その一方「大の飛行機嫌い」で知られるベルカンプについては「(飛行機には)乗らなかった。チャンピオンズリーグも全部、電車と車を駆使して行ってました。『あれ、今日いないな?』というときは『あっ、明日チャンピオンズリーグやから電車で移動してんねや』って思ってました」と笑いを誘った。(ABEMA『FIFAワールドカップ歴代ベストゴールSP』)