元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏率いるモロッコ代表は今年11月にFIFAワールドカップ・カタール大会を控える中、今月1日にアメリカ代表と対戦。チェルシー所属FWクリスチャン・プリシッチ(23)に技ありアシストを許すなど、0-3で敗れた。
モロッコ代表はカタールW杯グループリーグでカナダ代表、クロアチア代表、ベルギー代表と対戦することが決定。カナダ代表との対戦を見据える形で、アメリカ代表とのマッチメイクが実現していた。
また、ハリルホジッチ監督はカタールW杯アフリカ最終予選終了後、モロッコ代表監督解任が噂されていた。しかし、代表チームから追放していたチェルシー所属MFハキム・ツィエク(29)やバイエルン・ミュンヘン所属DFノゼア・マズラウィ(24)、オリンピック・マルセイユ所属MFアミーヌ・アリ(24)と和解に応じることで王立モロッコサッカー連盟(FRMF)と合意。アメリカ戦ではアリが代表メンバーに復帰していた。
ハリルホジッチ監督はアメリカ戦で、パリ・サンジェルマン所属のDFアクラフ・ハキミ(23)やフィオレンティーナ所属のMFソフィアン・アムラバト(25)らを先発起用。しかし、26分にプリシッチのアシストから先制ゴールを許す。
プリシッチはモロッコ自陣ペナルティエリア手前で、DFサミー・ムマエ(25)と競り合いながらもロングボールを右足でトラップ。ドリブルでペナルティエリアに侵入すると、ムマエがスライディングでシュートコースを塞ぎにきたのを見て、右足で素早く切り返す。そしてペナルティエリアにフリーで走り込んできたMFブレンデン・アーロンソン(21)にパスを供給。アーロンソンがダイレクトで左足を振りぬき、シュートをゴールマウス左隅に突き刺したのだ。
モロッコ代表は32分にも追加点を許すと、64分にはPKをFWティモシー・ウェア(22)に決められる。そして76分にはMFセリム・アマラー(25)がPKを失敗。反撃のチャンスを逃すと、最後までアメリカ相手にゴールを奪えず、0-3で黒星を喫した。
モロッコ代表はこの後、今月10日にアフリカネイションズカップ予選で南アフリカ代表と対戦するほか、14日にはリベリア戦を控えている。異なる代表チームで4大会つづけてW杯本大会出場権を獲得したハリルホジッチ監督が、アメリカ戦での敗戦をうけて本大会までにどのような修正を施すのか注目が集まる。