PKが決まっていれば1ゴール1アシストだった
日本代表は2日にパラグアイ代表と対戦。南米予選ではアルゼンチン代表相手に0-0とクリーンシートを達成するなど堅守を誇ったパラグアイだが、浅野拓磨のゴールで先制すると、徐々に日本のペースに。その後鎌田大地、三笘薫、田中碧が得点を挙げ、最終的に4-1と6月の4連戦初戦を白星で終えた。
伊東純也や南野拓実と攻撃の核となる選手が不在の中で行われたこのパラグアイ戦だが、彼らに代わって攻撃を操っていたのがMF堂安律だ。東京五輪では主力として活躍するも、アジア最終予選では多くの出番を与えられなかった同選手だが、その悔しさを爆発させるかのように素晴らしいパフォーマンスを見せた。
アジア最終予選では伊東が入った右ウイングでの先発となった堂安。推進力のあるドリブルとアイデアのあるパスで好機を生み出す。この日は左足からのクロスが冴えわたっており、42分にはその高精度クロスから鎌田のゴールをアシストする。
後半に入っても堂安の勢いは止まらず、素晴らしいスルーパスに反応した鎌田がボックス内で倒されてPKを獲得。残念ながらキッカーを務めた堂安は決めることができなかったが、大きなインパクトを残し久保建英との交代でベンチに下がった。
日本代表での序列でいえばそれほど高くない堂安だが、この日のパフォーマンスは伊東に迫るものがあった。特にワンタッチで狭いエリアを打開するアイデアは今の代表にはない武器であり、右サイドでは堂安のギアチェンジから違いが生み出されている。森保ジャパンの攻撃はどうしても右ウイングの伊東に依存するところがあったが、堂安の台頭はその問題を解決してくれるものになるだろう。