ソン・フンミンはカタール大会でも特別な注目を浴びるだろう
ワールドカップ日韓大会からちょうど20年。当時の大会は日本にとっても、韓国にとっても開催国として忘れられないものだった。日本は初めてベスト16に入り、韓国はベスト4進出を果たしている。
日本も韓国も今年のカタール大会出場を決めているが、韓国も今大会にかける期待は大きいだろう。同国史上最高なのはもちろん、アジア史上最高FWと言っていいソン・フンミンがいるのだ。今季プレミアリーグで得点王のタイトルを手にしたソン・フンミンはアジアにとって特別な選手であり、韓国がカタール大会での躍進を狙うのは当然だ。
ソン・フンミンのクオリティについては、20年前の日韓大会で韓国代表を指揮していた名将フース・ヒディンクも絶賛する。もし日韓大会当時にソン・フンミンがいれば、ベスト4を飛び越えて優勝も狙えたはずと語る。
「それについての答えは非常にイージーだね。もし当時の我々に彼がいれば、もちろん我々はファイナルへ進めただろうし、ファイナルでも勝てたかもしれない。ソン・フンミンは非常に優れた選手で、上手くやっていると思う」(韓国『聯合ニュース』より)。
リップサービスもあるだろうが、今のソン・フンミンがどの強豪国からもゴールを奪える状態にあるのは間違いない。今年のカタール大会ではポルトガル、ガーナ、ウルグアイと同じグループHに入っているが、この強敵3カ国相手にも突破を諦める必要はない。
気になることとしては、ソン・フンミンはまだワールドカップで決勝トーナメントに進んだことがない。2014、2018の過去2大会はグループステージ敗退に終わっており、アジア最高と言われるアタッカーが1度もベスト16に進めず終わるわけにはいかないだろう。
ソン・フンミンはカタールの地で韓国を上位へ導けるのか。20年前のベスト4には様々な議論もあり、カタール大会でそれを超える結果を残すのは簡単ではないだろう。だが、ソン・フンミンのコンディションが良ければミラクルが起こる可能性は十分にあると言えよう。