日本代表DF長友佑都(FC東京)が5日、『キリンチャレンジカップ2022』のブラジル代表戦を翌日に控え、オンラインでのメディア対応に応じた。
長友は2日に行われたパラグアイ代表戦(○4-1)では出場機会がなかった。本職としている左サイドバックには伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)が入っていたが、長友にはどのように映っていたのだろうか。
「代表初戦とは思えない、素晴らしいパフォーマンスだったと思います。物怖じしないし、ドイツでしっかりと試合に出て活躍している自身がみなぎっていて、スケールの大きい選手だと感じました。実際に長い時間見るのは初めてだったんですけど、非常に素晴らしい選手だと感じました」
伊藤や中山雄太(ズウォレ/オランダ)など、左サイドバックに多くのライバルが現れている状況を受けて、「自分的にもレギュラー争いもワールドカップのメンバーに入るためにもギリギリの戦い。首の皮一枚つながっている状況だと思っている」と話す。「痺れる展開だなと思います。これまでも数々の逆境を乗り越えてきましたし、それこそ自分の強さを発揮できると思っている。これから面白いことになるんじゃないかなと。その争いを楽しみたいなと思います」と意気込んだ。
菅原由勢(AZ/オランダ)が負傷離脱した影響もあって、長友はトレーニングで右サイドバックに入っている。「右サイドバックで出るかどうかはまだわからないですけど、色んなポジションをこなせることはW杯でメンバー入りするための重要な要素になる。左サイドバックの長友という印象が強いと思いますが、右で起用された場合は“新しい長友”を見せられるように頑張りたい」とコメント。ブラジル代表のヴィニシウス・ジュニオール(レアル・マドリード/スペイン)とのマッチアップについても、歓迎する姿勢を見せている。
「世界でもアタッカーとしてはエンバペかヴィニシウスかというくらいの、バロンドールとってもおかしくないレベルの選手だなと思います。その選手と対峙できるのは僕自身、相手が強くなればなるほどモチベーションが高くなって、燃えてくるので楽しみです。同時に、その選手を止めないとまずいと言う危機感があるのも事実です。寄せて前を向かせない守備だったり、彼が良い形でボールを持ってスピードアップしている時にはスペースを潰しながら、フォローを待ってどこで奪いにいくのか、世界トップレベルの選手たちと戦ってきた肌感覚は今でも残っているので、その経験を生かして戦いたいなと思います」
U-23日本代表でゴールを決めたこともあって、長友にとって国立競技場は「思い出深い競技場」。自身にとって特別な場所で行われる日本代表とブラジル代表の一戦は、6日の19時20分にキックオフを迎える予定だ。