22-23シーズンで注目を集めればカタール行きもあるだろう

UEFAネーションズリーグではまさかの黒星スタートとなったイングランド代表。対戦相手のハンガリーもEURO2020ではフランス代表、ドイツ代表に引き分けるなど堅守を強みとしており、ガレス・サウスゲイト率いるイングランド代表から勝ち点3を獲得した。

そんな黒星を喫することになったイングランド代表だが、11月に予定されているワールドカップ・カタール大会では優勝候補の一角である。その要因は豊富すぎる選手層で、次から次へと逸材が出てくる。ジャロッド・ボーウェンのような下から這い上がってくる実力者もおり、厚い選手層が彼らの強みである。

英『THE SPORTSMAN』ではアンダー世代のU-21で活躍していたイングランド代表をまとめており、彼らが今後フル代表に割って入ることを期待している。

まずはエミール・スミス・ロウ(21)だ。若い今後のアーセナルを担うアタッカーで、すでにフル代表は経験済みだ。今回のネーションズリーグを戦う代表には選ばれていないが、フル代表の選手が怪我で離脱となれば呼ばれる可能性は高い。テクニックと推進力のあるドリブルに長けた選手で今季はリーグ戦で10ゴールをマークしている。

来季からプレミアリーグを戦うことになるノッティンガム・フォレストにはDFジェド・スペンス(21)がいる。FAカップではアーセナルを破るなどジャイアントキリングを起こしており、最終的には準々決勝にまで進んでいる。スペンスは攻撃的な右サイドバックであり、次の移籍市場では人気銘柄の一人だ。フル代表のこのポジションはカイル・ウォーカー、トレント・アレクサンダー・アーノルド、リース・ジェイムズとポジション争いが激しく、スペンスは今後割って入ることはできるのだろうか。

リヴァプールのMFカーティス・ジョーンズ(21)は今後順調に成長を続ければイングランド代表入りは見えてくる。リヴァプールの中盤はチアゴ・アルカンタラをはじめタレントが多く、今季はプレイタイムを伸ばせなかったが、彼の高いキック精度は大きな武器であり、今後は重宝されることになるだろう。

ウルブズから今季イングランドの実質2部であるチャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドに期限付き移籍していたMFモーガン・ギブス・ホワイト(21)は37試合で12ゴール10アシストと素晴らしい記録を残した。実力のある選手だったがウルブズでは思ったように起用されず、今季花開いた選手の一人だ。22-23シーズンはウルブズでプレイする可能性が高く、ボーウェンのように一気に伸びる可能性もある。

豊富なタレントを持つイングランド代表。特に若手の成長は素晴らしく、スミス・ロウをはじめとする4人以外にも面白い人材は今後出てくることになるだろう。