日本代表のFW浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)が、ブラジル代表戦を前に意気込みを語った。

キリンチャレンジカップ2022で6日にブラジル代表と対戦する日本。2日にはパラグアイ代表と対戦し、4-1で快勝を収めていた。

パラグアイ戦では1トップで先発した浅野。裏への抜け出しから見事なループシュートでチームの先制点を記録していた。

前半のみで退いた浅野は4日のトレーニングでは別メニュー。その点について「足の違和感が試合の後に出ていました。状態は良くなっているので、出るつもりで調整しています」とコメント。ブラジル戦に向けては問題ないと語った。

パラグアイ戦の交代も違和感があったからだとコメントした浅野。「違和感自体は試合前にも多少感じていましたが、試合をやるにつれて強くなったので、ハーフタイムに伝えたという感じです」と語り、45分でピッチを後にした理由は大事をとってだったという。

その浅野。ブラジル戦に向けては「次ブラジル戦で、日本としては凄く注目されている試合ですが、僕からしたらどの試合も変わらないです」と、通常の1試合であるとのこと。「相手がすごく強く、日本も全力でぶつかりますが、チャンスが来たら全力でぶつかるだけ。期待に応えられるように、全員が全力でプレーできたらと思いますし、W杯に向けて試合に向けて全力で準備したいと思います」と、どんな相手であってもベストを尽くすと語った。

ブラジル代表を相手にしても戦える自信があるという浅野。「僕自身は時間帯的にも守備している時間が多く、相手の攻撃の選手だけに限らず、DFの選手もボールを持った時は脅威を感じて、攻守に渡って全員力があるなと思いました」と過去の対戦で感じたことをコメント。それでも「ただチャンスはあって、どの相手に対してもチャンスを決められるかどうか、相手に決めさせないかだと思うので、どの相手でもやれるという感覚はあります」と、何もできないということはないと感じているようだ。

ただ「4年前もその感覚はあっても勝てていないのが現実。僕らはまたチャレンジに行く舞台があるので、常にそういう強い相手に対してチャレンジャーとして全力でぶつかればチャンスはあると思います」と、ブラジルにどう挑むかが大事だとした。

ブラジル代表の特徴といえば、サイドバックが攻撃的に出てくるということ。その裏が空くことも多い。浅野は「僕らがやるべきはそこだと思います」と狙い目だと感じているようで、「スピードでは日本も負けていないと思います。相手が攻撃的になれば隙も生まれるので、僕たちもそういうところを突けると思います。僕も狙っていきたいポイントです」と、相手サイドバックの裏は、1つのポイントだとした。

自身の立場はまだまだ安泰ではないと考えている浅野。「ただ単純に自分の立場を考えた時、まだまだ追いついて追い越せないという立場かなと僕自身が感じています。謙虚になっているつもりもなく、自分の立場を考えた時に本当に感じています」と、自身の中で序列は下だと感じているようだ。

4年前も予選や親善試合で呼ばれながらも、最後には落選。その思いは2度も味わいたくない。「4年前も油断していたつもりもないですし、最後の半年は恵まれずに行けなかったです。4年前もまだまだ頑張らないとメンバーに入れなかったと思っていました。僕自身はまだまだな選手かなと思っています」と、まだまだ足りてないことが多いと語った。

4年前を振り返って後悔することを問われた浅野だが「今までの経験、過程を振り返って、あの時ああすれば良かったということはなく、毎日やるべきなのか、休むべきか、もっとやれるんじゃないかということでやってきています」と、常に考えてやって来たと語り、「あの時ああすればよかったという後悔になっていないことに繋がっていると思います」と、後悔していることは1つもないという。

浅野は「そこは良いところで強みだと思います」と語り、「何をすればよかったという選択肢はあったかもしれないですが、やるべきことをやっていないということは振り返ってもないです。これからも全力でやっていきたいと思います」と、選択が違う道はあったにせよ、その場でしっかりと必要なことをやって来た自信はあるようだ。