「2022年W杯のトップ・ファイブ・マッチ」の1つに日独戦、豪メディア注目

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ初戦で2014年ブラジルW杯王者のドイツ代表に2-1で逆転勝利を収めた。予想に反する番狂わせとして大きな注目を集めたこの一戦を海外メディアは「忘れられない勝利」として、カタールW杯のハイライトマッチの1つに選出している。

 グループEでドイツのほかにも2010年南アフリカW杯王者のスペイン代表、14年ブラジルW杯ベスト8のコスタリカ代表と同居した日本。戦前の予想ではドイツとスペインの2強とも目されていたなか、森保ジャパンはそのドイツとスペインから勝利を収め、1位で決勝トーナメントに進出。クロアチア代表に敗れてベスト8進出は叶わなかったが、確かな爪痕を残した大会となった。

 特に初戦でドイツを撃破したゲームはインパクトも大きかったようだ。オーストラリアメディア「SBSスポーツ」は「2022年W杯のトップ・ファイブ・マッチ」1つにこの日本対ドイツを選出した。日本の守護神を試合の“ヒーロー”として称え、試合を次のように振り返っている。

「マンチェスター・シティMFイルカイ・ギュンドアンがPKを決め、ハーフタイムまで残り12分というところでドイツが先制した。前半終了間際のカイ・ハフェルツのゴールはオフサイドで認められなかったが、ディー・マンシャフト(ドイツ代表の愛称)はボールを支配し、驚くことに9本の枠内を含む26本のシュートを放った。しかし、日本のGK権田修一の英雄的パフォーマンスで、残りの時間はドイツを抑え込んだ。このショットストッパーの活躍がサムライブルーの終盤の逆転劇を呼び込んだ。堂安律と浅野拓磨が8分間の間にゴールを決め、ずっと記憶に残る勝利を挙げた」

 同メディアはこの日本戦のほか、PK戦でアルゼンチン代表がフランス代表を下し「史上最高」の呼び声高い決勝戦や、同じくPK戦で決着となったアルゼンチンとオランダ代表による準々決勝、3-3で引き分けたカメルーン代表対セルビア代表、ポルトガル代表がガーナ代表を3-2で下した試合を選出した。(FOOTBALL ZONE編集部)