ラッシュフォードのFK弾、ハットトリック達成のラモスなど印象に残ったシーンがランクイン
カタール・ワールドカップ(W杯)の残すは決勝戦と3位決定戦の2試合を残すのみとなった。海外メディアは今大会でこれまで生まれた得点の暫定ベスト5をランキング形式で選出した。
選出したのはインドのスポーツ専門サイト「Sportskeeda」で、第5位に選ばれたのは日本代表FW浅野拓磨がグループリーグ初戦でドイツ代表から奪った勝ち越しゴールだ。1-1で迎えた後半38分、DF板倉滉のロングフィードに抜け出した浅野は背後からのボールを右足で正確にコントロールし、そのままエリア内に侵入。角度のない位置からGKマヌエル・ノイアーのニアサイドをぶち抜いてネットを揺らした。
同メディアは「浅野拓磨の見事な決勝点はゴール・オブ・ザ・トーナメント(大会最優秀ゴール)の候補に挙がっている」とした上で、浅野のボールコントロールの技術を称賛した。
「試合時間残り7分、FKからドイツ陣内深くにボールが蹴り込まれた。そこへ走り込んだ浅野はエレガントなボールタッチでボールを足元に収めてライン際まで運ぶと、マヌエル・ノイアーの頭上に素晴らしいフィニッシュを叩き込んだ」
今大会でサプライズ国の1つとして注目を集めた日本の初勝利を導く“ジャガー”の一撃が今大会ベストゴールの1つに選出された。
4位はポルトガル代表FWゴンサロ・ラモスがベスト16のスイス代表戦(6-1)で決めた先制ゴール。エリア内左でパスを受けたラモスは反転して振り向きざまに左足を強振。浅野同様にゴールのニア上を抜く豪快な一撃を決めた。ラモスはこの試合でさらに2得点を決め、今大会最初のハットトリック達成者となった。
3位はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがグループリーグ第2戦のメキシコ代表戦(2-0)で決めたもの。メッシはペナルティーアーク付近から得意の左足でミドルシュートを放つと、ボールはメキシコDFの股の下を抜け、ゴール右隅の際どいコースに決まった。初戦でサウジアラビア代表に敗れたチームに活力をもたらす価値あるゴールだった。
2位はイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードが決めた直接フリーキック(FK)弾。グループリーグ第2戦のウェールズ戦(3-0)、ゴール左寄りの位置からラッシュフォードは壁とは反対のファーサイドに強烈な一発を叩き込んだ。
そして1位はブラジル代表FWリシャルリソンのアクロバティックなゴール。セルビア代表戦の後半16分に左からのクロスを後ろ向きにトラップし、浮き玉になったボールを回転しながらバイシクルシュートでゴール左隅へ突き刺さした。
残すところ決勝と3位決定戦となったカタール大会。これまでのゴールを超えるゴラッソ誕生にも期待が懸かる。(FOOTBALL ZONE編集部)