現地時間6月5日に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選のプレーオフ(パスA)決勝で、ウクライナ代表がウェールズ代表と敵地カーディフで対戦。34分にオウンゴールで献上した1点を最後まで返せず0-1で敗れ、16年ぶりの本大会出場を逃した。
ロシアの軍事侵攻を受ける母国の希望の光となるべく、最後まで気持ちのこもったプレーを見せたウクライナだったが、ウェールズの堅守を崩せなかった。
そのウクライナ側にとってはやや不運だったのが、40分のシーンだ。ウェールズのペナルティエリア内で、エースのアンドリー・ヤルモレンコがジョー・アレンの後方からボールをかっさらい、遅れてキックをしようとしたアレンの足が当たってピッチに倒れたが、アントニオ・マテオ・ラウス主審はファウルの笛を吹かず。VARチェックでも判定は覆らなかった。
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ウクライナのメディアは当然、不満を露わにしている。『fakty』は、「アレンはアンドリーの足首を蹴った。明らかなペナルティのように思われたが、VARチェックの後もレフリーはPKを取らなかった。ヤルモレンコは皮肉の笑顔を浮かべていた」と報じた。
また、『CHAMPION』も「スペイン人のアントニオ・マテオ・ラウス主審は疑わしいことにホームチームのPKを取らなかった。アレンがヤルモレンコの足を蹴ったように見えたが…」と伝えている。
W杯出場を懸けた文字通りの大一番だっただけに、この判定はしばらく物議を醸すかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部