日本代表は6月6日、キリンチャレンジカップでブラジル代表と対戦。国立競技場で行われた一戦はネイマールのPKによる1失点に泣き、0-1の敗戦を喫した。

 試合から一夜明けた7日、GK権田修一がオンライン取材に応じ、ブラジル戦を振り返った。権田は、「ブラジル戦は、ワールドカップ初戦のドイツ戦をイメージして臨んだなかで、強豪国相手に勝点0だったことがすべて」と内容ではなく、負けた結果にフォーカスしなければならないと強調した。

「カタール・ワールドカップに出て、全試合0-1で終わって、“強豪国相手に善戦した”、“良い戦いだった”で日本サッカーが今後発展していくのならそれでも良いのかもしれない。でも僕らが目ざしているのは強豪国と良い試合をすることではなく、目標であるワールドカップでグループステージを突破して、まずはベスト8に入ること。

 それを考えたら、(ブラジル戦をW杯初戦に重ねると)勝点1も取れないで初戦を終えたという状況なので、そこを一番に見るべきなのかなと思います」
 
 権田が言うように、もちろん一番重要なのは結果。ただ一方で、終始ブラジルに押し込まれ、何度もチャンスを与えたなか、守備陣は最後の局面で相手攻撃陣に仕事をさせず、PKの1失点のみに抑え切ったことも事実だ。

 権田は守備に関して、「(W杯)アジア予選からセンターバックの組み合わせが変わっても、しっかりと守備ができている。そこは実感しているので、しっかりコミュニケーションを取りながら継続してやっていきたい」と一定の手ごたえは示した。

 しかし、ブラジル戦での守備が多方面から評価されているなかで、「次のガーナ戦で3失点でもしたら、その評価はがらっと変わる。ガーナの監督は、このブラジル戦を分析して攻略してくるでしょうし、僕らはとにかく勝点3を取る確率を上げるために失点0で試合を終えるためのチャレンジを常にし続けることが大事だと思う」と語った。

 日本は次戦、10日にノエビアスタジアム神戸でキリンカップサッカーのガーナ代表戦が控える。ブラジル戦で見せた力強い守備を継続しつつ、確実に勝利を収めたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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