後半から投入されるも

昨シーズンのJ1で得点王に輝き、冬に加入したセルティックでは早くも主力として活躍する前田大然。6日に行われたブラジル戦ではゴールに期待されたものの、味方との連携が合わず、前田の特長は生かし切れなかった印象だ。

サブからのスタートとなった前田は、67分に途中出場する。出場して数分は快速を飛ばしてチャンスを作るも、徐々にマルキーニョスと途中出場のチアゴ・シウバに封じられて決定機に絡めず。その後、投入された三笘薫とのパスコースも断たれてしまいゴールを奪うことはできなかった。

彼の一番のストロングポイントは爆発的なスピードだが、ブラジルの両センターバックに冷静な対応を見せて前田の武器を発揮させてもらえなかった。前線からのプレッシングも出せずシュートはゼロと厳しい内容となってしまう。また森保一監督の戦術では3トップの中央は、身体を張ったプレイを要求されるため、セルティックで見せるようにウイングでの起用もアリだったのではないか。

前田のもう一つの特長として、クロスに合わせる技術が高い。三笘や堂安律といったドリブラーと息を合わせることができなかったが、クロッサーとなれるサイドバックやアタッカーと組むことでポテンシャルが引き出せることだろう。セルティックや横浜F・マリノスで輝きを放つ前田の生かし方は今後も模索していく。