『キリンカップサッカー2022』に出場するチュニジア代表のジャレル・カドリ監督が8日、10日に行われるチリ代表との一戦を前に公式会見に出席。現在のチーム状況や今回の2連戦における狙いなどを口にした。
日本と同じくカタールワールドカップへの出場を決めているチュニジアは、グループDに所属し、フランス代表、デンマーク代表、そしてオーストラリア代表とペルー代表が対戦する大陸間プレーオフの勝者と同組。W杯本大会で南米かアジアのチームと対戦する可能性があることから、今大会については「良い予行練習になると思うので楽しみ」との見解を示した。
また、一部の主力選手を欠く中で来日したことについて、カドリ監督は「W杯予選以外にも11月にアラビアカップがあり、1月にはアフリカネーションズカップもあった。特に欧州でプレーした選手たちは疲労が溜まっていることもあって、本大会に向けて少し休養を与えるために、あえて主力選手は呼んでいない」と説明。その代わりに、「これまであまり出番のない選手たち呼んで、次のW杯に出場するチャンスを与えるために有効活用したい」と述べ、新たな選手の台頭に期待を寄せた。
5日に行われたアフリカネーションズカップの予選でボツワナ代表と対戦し、その試合後に来日したことから指揮官はコンディション面を懸念していたが、本大会まで残り少ない実戦の機会ということもあり、「試合までの48時間でベストを尽くして万全の状態で試合に臨めるようにしたい」と語り、まずはチリ代表との初戦に照準を合わせた。