日本代表のMF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)が、ブラジル代表戦を振り返った。

日本は6日、キリンチャレンジカップ2022でブラジルと対戦。4年半ぶりの対戦となった中、立ち上がりに大ピンチを迎えるも凌ぐと、その後は強度の高い守備を見せてブラジルを相手に善戦する。

一方で、攻撃面はあまり上手くいかず、後半に入って選手交代で活性化させにいくも、枠内シュート「0」という結果に。また、ビルドアップのボールを奪われるとPKを与えてしまい、ネイマールに決められて0-1で敗戦となった。

ここまでパラグアイ代表戦、そしてブラジル戦とインサイドハーフで起用されている鎌田。「代表で初めて[4-3-3]のポジションに入ったり、自分のそのポジションができるとだいぶ前から言っていましたが、ある程度違うポジションでできるというのは見せられていると思います」と一定の手応えを感じていると語った。

また「特別できている感じはしないですが、フランクフルトでプレーしているいつも通りのプレーができている感じがします」と、クラブチームで見せていたパフォーマンスを出せていると感じているようだ。

ここからの2試合は兵庫と大阪で行われ、鎌田にとっては地元に近い関西での試合となる。「チームとしては1勝1敗で残り2試合。あと2試合勝ち切って終わりたいと思います」と意気込み、「どういうふうにプレーするかは分からないですが、チームとして勝ち切って、個人としても試合に出れば得点だったり目に見える結果が残せればと思います」と、チームとしても個人としても結果を残す年、「家族や友達も関西に多いので、良いプレーを見せられればと思います」と良いものを見せたいとした。

ブラジル戦については「ブラジルはドイツ、スペインと比べてももうワンランク上の強いチームだと思います」とコメント。「ブラジル、ドイツ、スペインとではやり方もすごく変わっています」と、強豪国といっても一緒くたにはできないとコメント。「ネーションズリーグも見ていますが、W杯を優勝した時ほどの強さはなく、ドイツ、スペインも苦戦しているなと」と、かつての強さはナイト分析した。

また「ドイツでやっていて、ヨーロッパリーグでもスペインの2チームとも対戦しましたが、今の日本ならうまく戦えると思います」と、実際に対戦している中でも手応えを感じてるという。

「ブラジルは強いと肌身で感じましたが、ブラジルに劣っているのは試合前から歴然としていました」と力の差は試合前から感じており、「ああいうチームがW杯で優勝を目標にするチームだと思います。自分たちと彼らの差はしっかりわかっていて、今は成長するだけ。ああいうチームと試合ができて良かったと思います」と、トップトップの感覚を味わえたことはとても大きいと振り返った。

その中でも強豪相手にしてはいけないことについて「W杯の大きな大会では失点するのはどの国にとっても、自分たちにとっても、先に失点することは相手にアドバンテージに与えると思います」と先制されることはダメだとし、「ブラジル戦は守備から攻撃へと良いショートカウンターができなかったです」と守れていたが、攻撃にうまく切り替えられなかったとした。

その面では高い位置からのプレスに行っていたとしたが「取りに行こうとしましたが、45分できるわけではなく、やっていても世界レベルの個があるので、リスクを負い続けたら失点は必ずします」とし、「行けるときは前から行けば良いですが、無理になる時間もあるので、どれだけ割り切ってブロックを引いて、上手くショートカウンターができるかどうかだと思います」と、守備の仕方についても考えないといけないとした。

また「僕たちが後ろに引いたらブラジルも崩せていなかったです」とブロックを引けば守れていたとし、「ブラジルのチャンスもボールを奪ってからのカウンター。スペースがあってチャンスになるというのは、現代サッカーの風潮です」と、ブラジルでもブロックスを崩すのは苦労し、ボール奪取からのカウンターで効果的に攻めているとコメント。「ボールを保持できるときはしますが、上のチームとやった時は、それよりも良い守備で奪って、ショートカウンター。取ってからどれだけ早くやることが大事になると思います」と、良いボールの奪い方をしてカウンターで仕留める策が良いと語った。