10日、日本代表はキリンカップサッカー2022でガーナ代表と対戦する。

カタール・ワールドカップ(W杯)まで残り5カ月となった中、日本は貴重な4連戦で世界と戦うための準備を行っている。

ここまでキリンチャレンジカップ2022として、パラグアイ代表(2日/4-1◯)、ブラジル代表(6日/0-1●)と2試合を戦って1勝1敗。W杯のグループステージを想定すれば、この第3戦で勝利する必要がある。

離脱者も出る中で、積み上げ、成長、そしてブラッシュアップに取り組む日本。強豪相手に善戦した直後の試合で何を見せるのだろうか。

◆結果が重要

【日本代表プレビュー】選手の特徴を出して目指すはゴール、勝利でタイトル獲得へ/vsガーナ代表【キリンカップサッカー2022】


「まずはキリンカップがタイトルを争う戦いということ。明日の試合に勝って、決勝戦に勝って、キリンカップのタイトルを掴み取り、サポーターの皆さんに喜んでいただける結果を出せるように、ガーナ戦に向けてできる準備を最善を尽くして全力で戦いたいと思います」

前日会見で森保監督は勝利を目指すことを優先するとコメント。残りの2試合でチャレンジをしながらも、結果にこだわるいつもの姿勢を崩すことはないようだ。

2試合で起用されていないのはケガで別メニューだったDF冨安健洋(アーセナル)とGK川島永嗣(ストラスブール)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、そしてFW上田綺世(鹿島アントラーズ)だけだ。

離脱者を含めて、今回は選手のテストを実施。組み合わせの変化、新たなポジションでの起用と、着々と準備を進めている印象がある。

その中で森保監督は、守から攻への切り替えがブラジル戦は上手く出せなかったと語り、特に「シュート数をもっと増やせるように」と4本に終わったシュート数の少なさを口にしていた。

パラグアイ戦のメンバーがベースになると考えられる中で、どう攻撃の改善を見せるのか注目が集まる。

◆精鋭18名、W杯出場国のガーナ代表
【日本代表プレビュー】選手の特徴を出して目指すはゴール、勝利でタイトル獲得へ/vsガーナ代表【キリンカップサッカー2022】


対するのはガーナ代表。アフリカ最終予選ではナイジェリア代表を下し、2大会ぶり4度目のW杯出場を決めた。

そのガーナは、すでにアフリカ・ネーションズカップ(AFCON)の予選を2試合戦ってからの来日。その結果、ジョセフ・ペイントシル(ヘンク)やイドリス・ババ(マジョルカ)といった主軸選手が不在だ。

ケガ人の多さを、ナナ・オットー・アッド監督は嘆いていたが、日本戦は「タフなものになる」と語り、良い試合を見せたいとした。

身体能力の高さは折り紙付きだが、「戦術面を大事にしている」とオットー・アッド監督はコメント。チームとして組織力も持ち、相手のウィークポイントを突いてプレーするように働きかけているとし、日本も苦しめられる可能性は高そうだ。

注目は18歳のアブドゥル・ファタウ・イサハク。スポルティング・リスボンのU-23チームに所属しているが、すでに代表でもゴールを記録しており、今後のガーナを背負っていく逸材。背番号7のプレーは警戒しなければいけない。

◆予想スタメン[4-3-3]
【日本代表プレビュー】選手の特徴を出して目指すはゴール、勝利でタイトル獲得へ/vsガーナ代表【キリンカップサッカー2022】

GK:川島永嗣
DF:山根視来、谷口彰悟、吉田麻也、伊藤洋輝
MF:原口元気、柴崎岳、鎌田大地
FW:久保建英、上田綺世、三笘薫
監督:森保一

森保監督は「ブラジル戦から変更を考えて、選手を起用したいと思います」と前日会見でコメント。パラグアイ戦のメンバーが中心となることを予想する。

GKはここまで出番がない川島永嗣(ストラスブール)と予想。ベテランとして出番がは限られているが、意識高くトレーニングにも臨み、チームを支えている。

久々に出場したアジア最終予選のベトナム代表戦では悔しい思いをしたが、今回はクリーンシートと行きたい。

最終ラインは右から山根視来、谷口彰悟(川崎フロンターレ)、吉田麻也(サンプドリア)、伊藤洋輝(シュツットガルト)と予想する。

パラグアイ戦と同じ4人が並ぶと予想。伊藤は再びチャンスをもらうと考えるが、身体能力に長けているアフリカ勢にどういうプレーを見せるか注目が集まる。

中盤はアンカーに柴崎岳(レガネス)が入ると予想。2試合連続でスタメンの遠藤航(シュツットガルト)は休むという予想だ。ベトナム戦でアンカーを務めた時は上手くゲームをコントロールできなかったが、今回はリベンジを果たしたい。

インサイドハーフは原口元気(ウニオン・ベルリン)と鎌田大地(フランクフルト)と予想。原口は3試合連続スタメンだが、ブラジル戦は前半のみで終えており、今回の試合でもミドルゾーンの守備に期待。鎌田も3試合連続での出番となるが、再び攻撃面で違いをつくりたいところだろう。

3トップだが、右は久保建英(マジョルカ)と予想する。大きな期待を背負いながら、ここまでは出番が限られている中、本大会に向けてギアを上げたいところ。先発のチャンスが巡って来れば、本人もやってやるという気持ちを持っているはずだ。周囲の選手との関係性も改善させ、攻撃でしっかりと結果を残したい。

左は三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)と予想。ブラジル戦ではドリブルがあまり通用したとは言えない中、アフリカ勢相手にどのようなプレーを見せるのか期待がかかる。

そしてトップにはここまで出番なしの上田綺世(鹿島アントラーズ)と予想。Jリーグで見せている得点力を代表でもしっかりと見せつけたいところ。動き出しのうまさとシュートのうまさをしっかりと発揮できるのか注目だ。

試合は10日の18時55分キックオフとなる。