キリンカップサッカー2022準決勝のチリ代表vsチュニジア代表が、10日にノエビアスタジアムで行われ、0-2でチュニジアが勝利した。
カタール・ワールドカップ出場権を逃した南米のチリと、2大会連続6回目の出場が決まっているアフリカのチュニジアによる一戦。
互いに牽制し合う展開となった立ち上がりを経て、先に仕掛けたのはチリ。25分、ガルダメスがボックス右手前から上げたクロスを、左ウイングのブレアトンが頭で合わせて好機を演出。ここはGKの正面に飛んだが、これを機にエドゥアルド・ベリッソ監督率いるチームが攻勢を強めていく。
チリは37分にも左サイドバックのメナが出したグラウンダーのクロスをブレアトンがダイレクトで合わせるチャンスを迎えたが、意外にも先制したのはチュニジアだった。
41分、チュニジアはカウンターから右サイドに展開。サイドバックのドレーガーがシンプルにクロスを入れると、ファーサイドに走り込んだ左サイドバックのアブディがダイビングヘッドを突き刺した。
チュニジアのリードで後半に入ると、立ち上がりに先制点と同じ展開でチャンスを迎える。また、55分手前には立て続けにシュートを浴びせるなど、前半とは打って変わった内容となる。
後半は完全にチュニジアペースで進む中、チリは70分に途中出場のメネセスが負傷するアクシデントにも見舞われる。そんな相手を横目に、チュニジアは85分、カウンターからスリマンが抜け出し、最後は途中出場のジェバリがネットを揺らすも、ここはオフサイドの判定に。
しかしその4分後に、左サイドを起点にメイブリがボックス右へスルーパスを通すと、受けたドレーガーがDF2人の間を突破しマイナスへクロス。最後はジェバリが押し込んで2点目を決めた。
チリは後半アディショナルタイムにPKのチャンスを迎えたものの、ディエゴ・バレンシアのシュートはGKに防がれ万事休す。チュニジアが決勝進出を決めた。