不気味なヤング集団に仕上がっている
今年のワールドカップ・カタール大会で日本のサッカーファンはどのチームに注目しているだろうか。優勝候補とされる強豪はもちろんだが、ダークホース候補としてカナダ代表の戦いを楽しみにしている人も多いのではないか。
カナダは北中米カリブ海予選で想像以上の強さを発揮し、ライバルのアメリカとメキシコを抑えてグループ首位でカタール大会出場を決めている。
そこには若いタレントを軸とした確かな強さがあり、カナダには決勝トーナメント進出を狙う力もあるはず。中でも最大のスターはバイエルンでプレイするDFアルフォンソ・デイビス(21)だ。
現サッカー界最速プレイヤー候補としても知られるデイビスはバイエルンで左サイドバックをこなしているが、カナダ代表では左のウイングなど攻撃的な位置に入ることも多い。その攻撃力は対戦相手の脅威で、ここまでカナダ代表では31試合に出場して12ゴール16アシストの成績を残している。28のゴールに関与していることになり、ワールドカップでもデイビスの攻撃がカナダにとってのカギとなるのは間違いない。
今季は心筋炎の問題で離脱している期間があったが、現在は復帰。10日のキュラソー戦では2ゴールを奪っており、デイビスのスピード溢れる攻撃はカタールの地でも大いに注目されることだろう。
今大会No.1ダークホースと言っても大袈裟ではないが、デイビスが引っ張るカナダはどこまで進めるのか。グループステージではベルギー、クロアチア、モロッコと同居する簡単ではない組み合わせだが、若さ溢れるカナダの勢いならグループ通過も夢ではない。