試合内容は決して派手ではない

新・黄金世代と呼ばれるなど、現在のイングランド代表は世界が羨むタレント集団だ。特に中盤から前線にかけては豪華で、そこに攻撃的なサイドバックも絡んでくる攻撃は厄介だ。

ただ、思ったほど得点が決まらないというのもイングランドの特長だ。最前線には世界トップレベルの点取り屋であるハリー・ケインが構えているが、現在行われているネーションズリーグでも4日のハンガリー戦(0-1)、7日のドイツ戦(1-1)、10日のイタリア戦(0-0)と攻撃面はやや寂しい。

ドイツとイタリアは強豪で、両チームから大量得点を奪うのは難しい。とはいえ、イングランドの攻撃がネームバリューに比べて少々地味に見えてしまうのも事実。

昨夏準優勝を果たしたEURO2020もグループステージ3試合を2ゴール0失点と渋い成績で勝ち上がっており、指揮官ガレス・サウスゲイトのフットボールは退屈と評価されてしまうところもある。

英『BBC』も思うように得点数が増えないイングランド代表に問題があるのかと気にかけているが、タレント力を考えればもう少し派手な展開があってもいいだろう。

同メディアは昨夏のEUROでも得点部分をケインとラヒーム・スターリングに依存していたところに問題があると見ているようで、2列目のメイソン・マウントやブカヨ・サカ、ジャック・グリーリッシュといったタレントたちに加え、ケインのバックアッパーとなるであろうローマFWタミー・エイブラハムらの得点力も引き出したい。

渋く勝ち上がっていくのもイングランドの良さではあるが、ワールドカップで豪華タレントたちは期待通り暴れてくれるのか。名前の並びは極めて豪華なだけに、ゴールラッシュを望んでいるファンも多いはずだ。