本戦で一気に爆発することも
現指揮官であるガレス・サウスゲイト監督がチームを率いてから、好成績を残しているイングランド代表。2018年のワールドカップ・ロシア大会では4位、2021年に行われたEURO2020では決勝に進んでいる。残念ながらイタリア代表に敗れてしまったが、準優勝と素晴らしい成績を残した。
今大会も期待されるべきチームだが、直近のUEFAネーションズリーグでは散々な結果に終わってしまった。6試合あるグループステージでは1勝もできず、降格が決まっている。相手がドイツやイタリアという強豪ばかりなのもあったが、思うようにチームは機能しなかった。
それでも選ばれたタレントを見れば、期待してしまうチームがそこにある。FW陣はとくに強力で、フィル・フォーデン、ジャック・グリーリッシュ、ハリー・ケイン、ジェイムズ・マディソン、マーカス・ラッシュフォード、ブカヨ・サカ、ラヒーム・スターリング、カラム・ウィルソンの8人が選ばれた。
フォーデンはマンチェスター・シティで今季素晴らしいパフォーマンスを披露する22歳で、リーグ戦ではすでに7ゴール3アシストを記録している。プレミアでの最多ゴール数は9点であり、今季更新するのは間違いない。
エースのケインもフォーデン同様に好調を維持しており、すでに12ゴールと二桁得点を記録している。シティのアーリング・ハーランドが18ゴール決めており、スポットライトはそちらに向いているが、イングランドのエースの調子は万全だ。
この2人に並ぶのが、アーセナルのブカヨ・サカで、今季プレミアリーグの首位を走るチームで、4ゴール6アシストの数字を残している。右サイドでの存在感は素晴らしく、トッププレイヤーに上り詰めた。
「非の打ちどころがない素晴らしい選手だ。彼はチームメイトと時間を過ごし毎週一生懸命働いている。トレーニングを欠席することはほとんどない。彼は批判されることをモチベーションにしていた。みんなが彼にくれた愛情が彼をさらに後押ししたんだ。彼がここで成功するのを見るのが待ちきれない。ピッチ外でもピッチ内でもより完璧な人間になっている」
英『90min』ではチームメイトであるアーロン・ラムズデールはサカがEURO2020でのPK失敗の経験を糧に大きく成長したと語っている。実際に今季の活躍は素晴らしく、頼れるエースとしてチームをけん引している。
チーム全体の調子でいえば微妙かもしれないが、揃っている選手はワールドクラスばかりだ。若手とベテランがいい具合に融合しており、今回はどこまで進むのだろうか。