日本代表FW三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ )が、チュニジア代表戦を振り返った。

6月のシリーズでここまで3試合を戦い、2勝1敗という成績の日本代表。14日に行われたキリンカップサッカー2022決勝のチュニジア戦は、今シリーズを締め括る最終戦となった。

勝ってタイトルを手にしたい日本だったが、カタール・ワールドカップにも参戦するチュニジアの統率された守備に苦戦。すると後半立ち上がりに吉田のミスでPKを与えてしまい、先制を許す展開に。その後もなかなか攻撃が機能しない日本は、76分にDF吉田麻也とDF板倉滉の連携ミスから再び失点。後半アディショナルタイムにもカウンターからネットを揺らされ、0-3の完敗を喫した。

三笘はこの試合では60分から途中出場。得意のドリブルで何度か見せ場を作るも、結果的にゴールを生むプレーはできなかった。「前半でチャンスになったシーンは(伊東)純也君の突破のようなサイドからのクロスだったので、自分の役割はそこだろうと考えてました」と試合後の会見で語ったが、「今日のような相手に対して結果を出せないと価値はないかなと思います」と、今シリーズの4試合を通じて、レギュラーに割って入るような手応えは感じられなかったと語った。

また、個人だけでなく、チームとして決め事がなければ、チュニジア戦のような流れで勝利を挙げることは難しいと持論を展開。戦い方を共有できていなければ、自分の価値も薄まると感じているようだ。

「自分の場合は途中から出た時には仕掛けたいという気持ちが強くて。相手が複数いてもそこに突っ込むのか、周りを使いながらチームとして攻撃するのかという判断が自分の課題ではあります。

「ただ、チームとしてもボールを持った時にどう攻めるのかという共有とバリエーションが不足しているので、今回は長期間の活動でしたけど、そういう部分のチームの組み立てをやっていかないと、今日のような試合の流れでは自分はいるだけになり、カウンターを受けてという流れになってしまうので、チームとして決まり事のようなものを持たないとなと思います」

「序列は特に変わってないと思います。ブラジル戦とチュニジア戦はベンチということで。連戦だったので考慮されてると思いますけど、まだそこには入り込めてないという現状ではありますし、もっともっと個人としてフルで出た時にもっと存在感を出していかないとということは自分でも感じています」