ロシアW杯では日本とも対戦したポーランド代表

フィールドプレイヤーに比べ、一般的に選手寿命が長いとされているゴールキーパー。それでも現在ユヴェントスで活躍する32歳のポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーは、今回のカタールW杯が自身にとって最後のW杯になるかもしれないと考えているようだ。

シュチェスニーは20代前半からアーセナルの守護神を務めたポーランドの逸材GKだ。2015年からはセリエAへと活躍の場を移し、ローマを経て現在はユヴェントスのゴールマウスを守っている。

ポーランド代表でも守護神としてゴール前に立ちはだかっているシュチェスニー。3月のプレイオフ決勝では強敵スウェーデンを破り、カタールW杯出場を決めた。ポーランド代表とシュチェスニーは2018年ロシアW杯に続き、2大会連続の出場となる。

ポーランド『Przeglad Sportowy』の取材に応じたシュチェスニーは、カタールW杯行きを懸けたプレイオフについて振り返りながら、その後のことについても話している。どうやら彼は今回が最後のW杯になるかもしれないと考えているようだ。

「(W杯予選プレイオフは)人生最後のW杯に向けてプレイしていました。1回目のロシア大会で失敗し、2回目のカタール大会でも上手くいかず、再び自分たちがそのレベルに達していないと証明されるとしても、W杯に2回出場したことが経歴に残る方がいいです。特に経験豊富なベテラン選手たちの世代はこれが最後のW杯になると確信していたので、どうしてもカタールに行きたかったんです。そしてそれが無意識のうちにさらなるモチベーションを生み出していたのです」

「(2026年のW杯に出場することに関して)私は難しいかもしれません。身体と心が許すかどうかです。40歳までプレイすることを諦めているわけではありませんが、現実的には4年後の自分がどれだけやれるかわかりません」

ポーランド国民からすれば、カタールW杯がどんな結果に終わろうとシュチェスニーにはまだまだ代表で活躍してほしいはず。たとえスタメンで起用されなくなったとしても、精神的支柱としてチームに必要な存在だろう。

しかし、シュチェスニー本人が言うように4年後までに何が起こるかわからないのも事実。同世代のFWロベルト・レヴァンドフスキなども今回が最後のW杯となるかもしれない。2026年W杯にシュチェスニーが出られるかどうかの話は、今回のW杯でポーランド代表がどのような結果を残せるか次第となるのだろう。