W杯迫る中での移籍はリスクも伴う
安定した守備に加え、攻撃陣もネイマールを中心にタレントを揃えるブラジル代表。今年のワールドカップ・カタール大会で優勝候補に推す声も多く、2002年の日韓大会以来となる優勝へ期待は高まっている。
攻撃ではネイマール、守備ではダニエウ・アウベスとチアゴ・シウバが代表100キャップ超えを達成しており、彼らの経験も大きな武器となるだろう。そこにヴィニシウス・ジュニオール、エデル・ミリトンといったフレッシュな戦力が加わり、今のブラジルは攻守両面でバランスが取れている。
ただ、気になるのは攻撃陣の今夏の動きか。移籍が噂されるアタッカーが多いのだ。
センターフォワードではマンチェスター・シティ所属FWガブリエウ・ジェズスのアーセナル移籍説が加速しており、同じプレミアリーグではエヴァートンで残留争いに苦しんだリシャルリソン、リーズ・ユナイテッドのハフィーニャにも移籍の話題がある。
さらにマンチェスター・ユナイテッドの指揮官にアヤックスを指揮していたエリック・テン・ハーグが就任したこともあり、アヤックスでプレイするFWアントニーにマンUが関心を示しているとの話題もある。
ワールドカップ本番まで5カ月ほどとなり、今夏の移籍にはリスクも付きまとう。移籍先のクラブで調子を落としたり、出場機会を失う場合は代表にも影響が出る恐れがある。カタール大会は冬開催ということもあり、今夏の移籍はタイミング的にも悩ましい。
ブラジルの若きアタッカー陣は世界的に大人気だが、今夏に移籍する場合は新天地できっちり結果を残せるのか。そこは1つの不安要素となるかもしれない。