日本代表MF橋本拳人(ウエスカ/スペイン)が21日、メディア対応を行った。

 橋本は、EAFF E-1 サッカー選手権 2022決勝大会に臨む日本代表に選出されている。日本代表は、19日に行われた同大会初戦の香港代表戦に6-0と大勝。橋本はベンチ入りしたものの、出場機会はなかった。

 代表活動期間中の18日にヴィッセル神戸からスペイン2部のウエスカへと完全移籍することが発表された橋本は「6月中からいろいろと話をしていたので、ずっと落ち着かない状況でした。ただ、代表に選ばれてこの大会(E-1選手権)で活躍すること、優勝することに集中できているので特に問題はないです」と、環境の変化にも惑わされることはないと断言した。

 橋本は、2020年7月に当時在籍していたFC東京からロストフへと完全移籍。しかし、今年2月にロシアがウクライナへ侵攻したことを受け、橋本は3月にロストフとの契約を停止して日本へと帰国し、神戸に加入した。

「思いもよらぬことが起きましたけど、そのなかで神戸に加入したり、小さい頃からプレーしたいと思っていた国(スペイン)でプレーできるチャンスももらった。(ウエスカ加入について)W杯に行きたい思いはみんな持っていると思いますし、毎日、毎試合の自分のプレーや結果にフォーカスしていくしか方法はないので、こうして代表でチャンスをもらった以上は、試合に出場した時にしっかりアピールしたいです。スペインでも1試合1試合、自分の力を発揮してしっかりアピールしていきたいなと思います」

 日本代表がFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選を戦う様子を「見ていました」と語る橋本。「その場にいられなかった悔しさはありましたけど、単純にすごいなと思いましたし、チームとしても仕上がってきているなと感じています」と、外から見た日本代表の印象を語った。

 E-1選手権は残り2試合。日本代表は24日に中国代表、27日に韓国代表との対戦を控えている。E-1選手権のメンバー入りを狙っていたか?と問われた橋本は「そうですね」と回答。「すごく気持ちは入っていますし、アピールしたい気持ちは強いです。ただ、そう思ったところでスーパープレーを出せるわけではないので、チームプレーに徹したい。自分の良さを出して、周りの選手の良さも引き出しながら、勝利に向かって頑張りたいなと思います」と、意気込みを語った。