27日、EAFF E-1サッカー選手権の最終戦、日本代表vs韓国代表が豊田スタジアムで行われ、3-0で日本が勝利。4大会ぶり2度目の優勝を果たし、なでしこジャパンに続いての優勝を決めた。

【動画】相馬勇紀の今大会3点目となる貴重なヘディング先制弾!

ここまで1勝1分け、4大会ぶりの優勝を目指す日本と、2連勝で大会4連覇を目指す韓国の一戦。日本は勝利すれば優勝、韓国は引き分け以上で4連覇を達成する。

日本は初戦の香港戦のメンバーが中心となり、中国代表戦からは大量に入れ替え。GKに日本代表デビューの谷晃生、最終ラインは右の小池龍太と左の佐々木翔が2試合連続出場。センターバックには谷口彰悟と畠中槙之輔が起用された。中盤は藤田譲瑠チマと岩田智輝のダブルボランチに右は水沼宏太、左は相馬勇紀、中央に西村拓真まが入り、トップに町野修斗が起用された。

開始20秒、まずは日本が積極的な入りを見せる。縦パスを受けた町野がバイタルエリアで前が開くと右足一閃。強烈なシュートがゴールを襲うが、GKチョ・ヒョヌがセーブする。

立ち上がりから積極的に試合に入った日本。右サイドの水沼を中心に攻めていき、何度もシュートチャンスを作っていく。

19分にはボールを奪った相馬がドリブルを仕掛けてボックス内左からシュート。右ポストに嫌われると、跳ね返りを町野が蹴り込もうとするがシュートは打てない。

ミスから何度かカウンターで韓国にチャンスを作らせた中、落ち着いてプレーする日本。33分には左CKから相馬が直接狙うもGKチョ・ヒョヌがパンチング。こぼれ球をボックス内で水沼がダイレクトボレー。枠を捉えたものの、GKチョ・ヒョヌがしっかりとキャッチする。

日本は何度かシュートを放つシーンがあったがゴールは奪えず。韓国は前半終盤にかけて攻め込むが、決定的なシーンを作れずに前半を終えた。

ハーフタイムでの両チームの交代はなし。決着をつける45分間がスタートした中、いきなりチャンス。46分、日本は立ち上がりから攻めると、藤田のパスを受けた岩田がパス。ボックス手前中央で町野がダイレクトで落とすと西村がシュート。しかし、GKチョ・ヒョヌが再び立ちはだかる。

立ち上がりからボールを動かして攻め込む日本は49分に結実。右サイドで作ると、マイナスのボールを受けた藤田がボックス手前右からクロス。ファーサイドに飛び込んだ相馬がヘディングで合わせ、ニアの狭いコースに決める。

勢いの乗る日本は51分にも決定機。左でパスを受けた相馬がドリブルで縦に突破してグラウンダーのクロス。ニアに町野が飛び込んでいくが、わずかに合わない。

さらに55分には右サイドから水沼がピンポイントでクロス。相馬がこれに飛び込むが、GKチョ・ヒョヌと接触。互いに問題なくプレーを続行する。

勢いに乗る日本は56分にもチャンス。町野の落としを受けた岩田が右に展開。西村が持つと、猛然と上がる岩田へパス。これを岩田がシュートも、わずかに枠の左に外れてしまう。

日本は59分に水沼に代えて宮市亮を投入。宮市はそのまま右サイドに入る。

韓国も徐々に盛り返す時間があるものの、疲れなのか、暑さのせいか、精度を欠くプレーが目立つ。

すると62分、ボックス手前右でパスを受けた町野がミドルシュート。これは相手のブロックされるが、これで得たCKから相馬のクロスを佐々木がドンピシャヘッド。これが決まり、日本がリードを2点に広げる。

さらに攻勢をかける日本は72分にも追加点。ボックス手前中央でパスを受けた西村が裏へ浮き球のパス。走り込んだ小池がダイレクトで折り返し、最後は町野が決めてリードを3点とする。

リードを3点とした日本だったがアクシデント発生。76分に右サイドを仕掛けた宮市が相手ともつれた際に右ヒザを痛めてピッチ外で悶絶する。プレーを続けた韓国は77分に一瞬の隙を突く。こぼれ球をボックス内でソン・ミンギュが右足を振り抜くが、GK谷がスーパーセーブを見せる。

ヒザを痛めた宮市は、その後立ち上がって自らの足でベンチまで下がったが、プレーに復帰できず。日本は森島司を投入。さらに西村を下げて、脇坂泰斗を投入した。

さらに日本は87分に相馬と藤田を下げ、満田誠、橋本拳人を投入。少ない時間の中、強度を上げにいく交代策を取る。

その後は日本は危なげない試合運びを見せてアディショナルタイム3分も過ごしタイムアップ。3-0で勝利し、4大会ぶり2度目の優勝。森保一監督にとっては初のタイトルに。さらに、なでしこジャパンについでの男女優勝を初めて成し遂げた。

日本代表 3-0 韓国代表
【日本】
相馬勇紀(後4)
佐々木翔(後18)
町野修斗(後27)

【動画】相馬勇紀のCKから佐々木翔の豪快ヘッド!