チリサッカー連盟(FFC)は今月28日、FIFAワールドカップ・カタール大会南米予選に出場していた一部エクアドル代表選手の出生地詐称疑惑を巡る問題で、国際サッカー連盟(FIFA)に上訴したことを公式発表している。
エクアドル代表はカタールW杯南米予選を4位で終了。チリ代表やコロンビア代表、ペルー代表などとの争いを制して、W杯本大会出場権を獲得していたが、今年4月になってFWバイロン・カスティージョ(23)の出生地を巡る疑惑が浮上している。
同選手は昨年9月2日のW杯南米予選・パラグアイ戦でエクアドル代表デビュー。W杯南米予選では8試合に出場したが、1995年7月25日に隣国コロンビアで生まれ、3年後にエクアドルで登録されたという調書が発覚していた。
この問題を巡っては、FFCがエクアドル代表のW杯出場権はく奪を求めてFIFAに提訴。しかしFIFAは今年6月に「エクアドル代表に不正はなかった」として調査の終了を発表。FFCの訴えを棄却していた。
なおメキシコメディア『TVアステカ』はFFCの提訴直後、カスティージョの出場した8試合でエクアドル代表の不戦敗、勝ち点没収となると、チリ代表が4位に浮上し、エクアドル代表にかわってW杯に出場すると伝えていた。