元日本代表FWの城彰二氏が8月10日、自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』で最新コンテンツを公開。日本代表の強化方法について語った。

 城氏は2014年のブラジル・ワールドカップで日本代表を率いたアルベルト・ザッケローニ元監督が退任して離日する際に、感謝する雰囲気だったことに「日本ってまだまだだと思った」と振り返る。「誰に聞いても良い監督だった」と選手からの信頼を得ていたようだが、「だけど、どうなの?」と疑問を呈する。

 ブラジル大会の日本はグループステージで1分2敗の最下位。城氏は「海外なら圧力をかけたはず」「ありがとうじゃないでしょ。結果残していないんだから」として、結果を出せなかったことへの反省や、日本代表を強くするための提言を求める必要があったと主張する。
 
 また城氏は、ザッケローニに限らず、代表監督による総括がない現状を嘆く。日本サッカー協会はワールドカップごとに分析しているものの、そこから生まれる方針を打ち出さないことで「監督によって戦術が変わる」と指摘。指導者からは、「どういう選手を育てればいいのか一切分からない」という声が上がっていると明かす。

 そのうえで、イタリアやスペインでは、方針のトップダウンを続けることで歴史ができると紹介。日本でも方針作りの必要性があると訴える。

「日本独自の戦い方。連係力とか助け合い、グルーピングがすごく得意。多分ナンバーワンが取れるくらい」「周りのことを気遣いながらプレーできたり、カバーできる能力は特化している」「そういうのを活かしながら、積み上げていくとか、分析方法がある。日本の特長があるはずだから」と方針作りを提案した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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