ボルシアMGに所属する日本代表DF板倉滉が、13日に行われるブンデスリーガ第2節シャルケ戦に向けて意気込みを示した。10日、ボルシアMGがクラブ公式サイトでコメントを伝えている。

 板倉は2021年夏にマンチェスター・Cからの期限付き移籍でシャルケに加入。リーグ戦31試合に出場して4ゴールを記録し、同クラブの1年での1部復帰に貢献した。しかし、シャルケは経済的な理由で買い取りオプションの行使を断念。板倉の去就には複数クラブが名乗りを上げたが、今年7月に移籍金500万ユーロ(約6億8000万円)でボルシアMGへの完全移籍が決まった。

 7月31日に行われたDFBポカール1回戦で公式戦デビューを果たし、6日に行われたブンデスリーガ開幕節ホッフェンハイム戦でもフル出場。ホッフェンハイム戦では両チーム合わせて最多となる106回のボールタッチを記録し、3-1の逆転勝利に貢献した。

 ここまでの2試合はセンターバックで起用され、ダニエル・ファルケ監督からは「彼はボールの扱いに長け、対人戦に強く、試合をうまく読んでいる。彼はそれを一貫性を持って行う必要がある」と評価されている。一方でボランチとしての起用も想定されるが、「どっちがいいということはありません。どちらのポジションでもチームの力になれると思います」と板倉。ローランド・ヴィルクスSD(スポーツ・ディレクター)も「重要なのは、彼が私たちに安定をもたらしてくれるということ。どこで起用するかは最終的には関係ない」と同選手への信頼を口にした。

 そんな板倉は早くも訪れたシャルケ戦に向けて、「僕はシャルケでいい時間を過ごしましたが、今はボルシアの一員です。戦うことを楽しみにしていますし、必ず勝てるよう全力を尽くします」と意気込みを示した。

 板倉の後釜に日本代表DF吉田麻也が加入したシャルケは、開幕節でケルンと対戦したが、退場者を出して1-3で敗れていた。『フェルティンス・アレーナ』で行われるボルシアMG戦は、日本時間13日25時30分(14日1時30分)のキックオフを予定している。