日本代表DF吉田麻也(33)とDF板倉滉(25)は、ブンデスリーガ第2節・シャルケ対ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)のピッチで相対することが予想されている。この日本人対決への関心は、現地でも高まっているようだ。11日、ドイツの公共放送『西ドイツ放送』が伝えている。

 板倉滉は昨季、不動のセンターバックとしてシャルケをブンデスリーガ昇格へ導いたが、レンタル移籍期間満了により5月末に退団。マンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍すると、練習試合でアピールに成功し、ブンデスリーガ開幕戦でフル出場している。

 一方で吉田麻也は6月30日にサンプドリアを契約満了により退団し、先月5日にシャルケと1年契約を締結。新戦力ながらも副キャプテンに就任すると、板倉滉と同じく開幕戦でフル出場している。

 複数の現地メディアは、今月13日開催のシャルケ対ボルシアMGで両選手ともにスタメン出場すると予想している。すると『西ドイツ放送』は「シャルケ吉田麻也とボルシアMG板倉滉:トレーナーと弟子の出会い」と見出しをうち、両選手に関する特集記事を掲載。シャルケが板倉滉の後釜として吉田麻也を獲得したことや、両選手のつながりを紹介している。

 記事内では「日本代表の吉田は板倉の育ての親だ」とし、「シャルケが吉田と契約したのは、若い板倉の年上で手頃なコピーであるように一部のファンは思っている。しかし、吉田はもちろん単なるコピー以上の存在である。日本代表では、国際経験豊富なベテランであるだけでなく、キャプテンでもある」

 「2人の交流は一方的なものではない。吉田はスポーツの面で板倉から多くのことを学んだ。最近では、シャルケに移籍する前に後輩(板倉)からフィールド外の情報を入手するために電話をかけた」と綴られている。

 なお吉田麻也は先月、ドイツメディア『WAZ』のインタビューで「コウと僕の代理人は一緒ですけど、シャルケ退団決定後にコウは『多分シャルケは吉田さんを獲得するかもしれないですね』と言ってきたんです。そしたら突然本当にそうなりましたね」

 「コウはシャルケについて、ポジティブなことしか言っていないですね。それに彼はルーヴェン・シュローダー(シャルケのスポーツディレクター)と話したみたいなんですけど、僕のことについて良いことばかり伝えていたと思います」とシャルケ移籍に至るまでの過程を語っている。