レアル・ソシエダに所属している日本代表MF久保建英が、ラ・リーガ公式のフラッシュインタビューに応じた。

 久保は14日に行われたラ・リーガ第1節のカディス戦にスタメン出場。元スペイン代表MFダビド・シルバ、同MFブライス・メンデスともに2列目で神出鬼没な動きを見せ、危険なエリアでボールに絡み続けた。久保が“違い”を見せたのは24分。同MFミケル・メリーノからの浮き球スルーパスで相手最終ラインの背後に抜け出し、ワントラップから右足でボレーシュートを叩き込んだ。最終的には久保のゴールが決勝点となり、レアル・ソシエダは開幕白星スタートを飾っている。

 試合後、久保はスペイン語でインタビューに対応。試合の感想について「これ以上ない、最高のスタートです。ゴールを決めて、チームに貢献し、勝ち点3を手にすることができました」と喜びを露わにすると、試合展開についても言及している。

「両チームとも長所を発揮していたと思います。僕らはボールを保持すること、そして相手はダイレクトプレーなどを用いてシンプルに攻撃することです。どちらのチームにとっても苦しい展開でしたが、僅かな差で僕らが上回り、勝つことができたと思います」

 昨シーズンは48本のシュートで1得点にとどまったものの、今季はファーストシュートがゴールに繋がったことを伝えられると「今年は違うものになると思っていました」と断言。「なぜなら、夏の間ずっとシュートを磨いてきたからです。今日はそれが活きたのだと思います」と続け、ゴール前でのフィニッシュに大きな自信を持っていることを明かしている。

 また、ゴールをアシストしたメリーノについては「僕のゴールの半分以上は彼のものです。彼のパスの正確さのおかげで冷静にボールを受けられて、GKの位置を見る余裕もありました。素晴らしい、クレイジーなパスでしたね」とコメント。加えて、イマノル・アルグアシル監督やチームメイト、ファン・サポーターへの感謝を口にしている。

「監督は僕に大きなプレッシャーをかけてきていますが、それは良いことだと思っています。そして、開幕戦から僕を信頼してくれた監督に感謝しなければなりません。同様に、僕を信頼してくれているチームメイト、遠くから応援に駆けつけてくれたファンの皆さんにも感謝しています」

 スペイン北東部のサン・セバスティアンから南西部のカディスまで駆け付けたファンの声援を受けて、久保は「バスでスタジアムに着いた時、多くの声援が聞こえました。それらを耳にして、とてもモチベーションが高まっていました」と話している。

 次節、レアル・ソシエダは21日にバルセロナをホームに迎える。本拠地での開幕戦は強豪相手の一戦となるが、久保のプレーにも大きな注目が集まるだろう。

【動画】久保建英がメリーノのアシストに感謝