レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英(21)は、かつてバルセロナの下部組織に在籍していた。元バルセロナ下部組織コーチのオスカル・エルナンデス氏(46)は、同選手がソシエダ移籍により成功を収めると確信しているようだ。18日、スペインメディア『Noticias de Gipuzkoa』が伝えている。
久保建英はレアル・マドリード加入以降、ビジャレアルやヘタフェ、RCDマジョルカへレンタル移籍。昨季終了後にRCDマジョルカでのレンタル期間を終えて、レアル・マドリードに復帰していた。
しかし先月19日にレアル・マドリードからレアル・ソシエダへ完全移籍。レアル・ソシエダと2027年6月までの5年契約を結ぶと、今月15日にはラ・リーガ開幕節・カディス戦でいきなりゴールをマーク。チーム内や現地メディアからの評価を高めている。
そんな久保建英の才能をいち早く見抜いたオスカル・エルナンデス氏は、母国メディアのインタビューに対応。「彼がヘタフェでフィットすると、誰が考えたのだろうか。マジョルカのような守備的なクラブもそうだが、彼の才能を削ぐだけだ」と同選手の過去の移籍に懐疑的な視線を向けている。
その上で久保建英がレアル・ソシエダで好スタートを切ったことについて「彼は1対1での勝負に強い。敵陣よりも自陣でプレーする時間の方が長いクラブでは、彼の良さが生きない」
「レアル・ソシエダは(ヘタフェやマジョルカとは)逆だ。足元の技術に長けた選手たちが集まっているので、久保はより多くのボールを受けることができ、より多くのゴールを決めることができる。彼は今、自分のプレースタイルに合うクラブにいるんだ」と解説。レアル・ソシエダで一皮むける可能性に言及している。
なおオスカル・エルナンデス氏は、2007年から約10年間にわたり、FCバルセロナアカデミーコーディネーター兼ヘッドコーチ、バルセロナ下部組織のコーチやスカウトを担当。2020年にアルベル・プッチ・オルトネダ監督とともにアルビレックス新潟のトップチームに携わっていた。