■8月21日/ラ・リーガ第2節 レアル・ソシエダ 1ー4 バルセロナ

 8月21日、ラ・リーガ第2節の3試合が各地で行われ、レアル・ソシエダはバルセロナをホームに迎えた。久保建英は先発出場し、70分に途中交代した。

 この試合で久保にとっての最大の決定機は、前半26分のシュートだ。右サイドで回したボールを左に展開。ミケル・メリーノがボールを受け取る。パスをトラップしたのは、ペナルティエリアの中。中央やや左から放ったシュートは入らなかったものの、相手GKテア・シュテーゲンも弾くのがやっと。

 その弾いたボールはゴール右側に飛ぶが、そこに詰めていたのが久保だ。ペナルティエリアに走って侵入した21歳の日本代表は、これをダイレクトで左足でボレーシュート。フリーで迎えた決定機だったが、ボールは枠を捉えることができず右側にそれてしまった。久保は、顔を押さえて悔しがるしかなかった。

 この動画がSNSで公開されると、22日午後までに3万回再生を超えた。コメント欄には、「決めたかったなぁ」「久保建英選手、このシュート惜しかった…! また次の試合も頑張って!」「まじで惜しい」の声が並んだ。

 この試合でレアル・ソシエダは4-4-2を採用。久保は2トップの一角で先発し、スウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクとコンビを組んだ。2試合連続の先発で、中盤4枚には元スペイン代表ダビド・シルバ、ブライス・メンデス、ミケル・メリーノ、マルティン・スビメンディが入った。

■先制点のきっかけとなる前プレス!

 久保にとっての“古巣戦”は、難しい展開だった。開始わずか1分でバルセロナFWレヴァンドフスキに先制点を許してしまったのだ。

 しかし、久保のプレーがきっかけで、同点弾を奪う。久保が相手DFに前プレスを敢行。ダビド・シルバと共同でボールを奪うと、そのボールを受け取ったFWイサクがドリブルを仕掛けてからゴールを奪ったのだ。このゴールが記録されたのは前半6分。チームに勇気を与えるプレーだった。

 前半をスコアレスで折り返したものの、後半に3失点。チームはホーム開幕戦を1-4で落としてしまった。相手がバルセロナだけに、ここで切り返して次戦の勝利を狙っていく。