アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は、負傷離脱もあり今季ここまで一度もスタメン出場がない。そんな冨安健洋に対して、アーセナルOBのリー・ディクソン氏(58)が厳しい評価を与えた。22日、米メディア『NBCスポーツ』が伝えている。

 冨安健洋は昨年8月にボローニャからアーセナルへ完全移籍。プレミアリーグ挑戦1年目の2021/22シーズンから右サイドバックでレギュラーに定着していたが、今年1月以降は右ふくらはぎなど複数箇所を負傷。今季開幕戦でメンバー外だったが、U21チームの試合で実績復帰すると13日の第2節・レスター戦で途中出場していた。

 ただアーセナルのミケル・アルテタ監督は、今季リーグ戦全試合でイングランド代表DFベン・ホワイト(24)を右サイドバックで先発起用。冨安健洋は20日の第3節・ボーンマス戦でも、ホワイトとの交代により途中出場しており、冨安健洋がレギュラーからベンチ要員になったとみられている。

 その中、かつて1988年から10年以上にわたりアーセナルでプレーしていたディクソン氏が『NBCスポーツ』のインタビューで対応。

 ホワイトと冨安健洋による右サイドバックのポジション争いについて「私は(右サイドバックの)スペシャリストを望んでいるが、ホワイトは良いサッカー選手だ。彼は守備の面で学ぶべきことがたくさんあるが、そこでプレーする能力は十分すぎるほどある」

 「トミヤスは私の好みではあるが、明らかに今の彼はビスケットでできている。彼は壊れ続けているんだ」とコメント。ホワイトに信頼を寄せる一方、冨安健洋のフィジカル面における問題点を指摘している。

 また英メディア『HITC』は「直近3試合ではベン・ホワイトが右サイドバックとしてトミヤスの代役を務めている」と右サイドバックにおける起用法を説明。

 その上で「ディクソン氏は、センターバックを本職とするホワイトが十分な仕事をしていることを認めている。ただ長期的にはトミヤスのようなスペシャリストを好むだろう」と見解を披露した。