危険なアタッカーが多すぎる

ワールドカップ・カタール大会に臨む日本代表はグループステージ初戦でドイツ代表、第2戦でコスタリカ代表、そして最終戦でスペイン代表と激突する。最初の2試合で連敗する最悪のケースは避けたいところで、何とか希望を繋ぎたい。

仮に1勝1敗のような成績で2試合を終えれば、最終戦のスペイン戦はグループ突破の可能性を懸けた大勝負だ。

ただ、スペインはドイツと並ぶ超強豪だ。しかも不気味なことに、リーガ・エスパニョーラでプレイするスペイン人FWたちが幸先良い滑り出しを見せている。

アトレティコ・マドリードFWアルバロ・モラタは開幕戦のヘタフェ戦から2ゴール決めており、続く第2節のアトレティコVSビジャレアルの一戦ではビジャレアルに所属するスペイン人FWジェレミー・ピノとジェラール・モレノが得点を決めて2-0でアトレティコを撃破している。

バルセロナでは19歳FWアンス・ファティが1ゴール2アシストのスタートを切っており、怪我からの完全復活へ悪くないスタートだ。

またA代表に入ってくるかは分からないが、セビージャでは東京五輪にも参加していた大型FWラファ・ミルがさっそく今季初ゴールを記録している。

中でも米『ESPN』が絶賛したのはファティ、モレノ、モラタの3枚で、「リーガでプレイする3人のアタッカーは、スペインにワールドカップのタイトルをもたらすほどの才能を持っている」と綴る。

モレノはメンバーから外れることもあるが、ポジション的には左にファティ、右にモレノ、中央にモラタの3トップを採用することも可能だ。好調を維持するならば、この3枚がワールドカップで並ぶ可能性もある。

フェラン・トーレス、ダニ・オルモ、パブロ・サラビアといったタレントも見逃せないが、彼らが所属クラブで調子を上げてきた場合は要注意だ。日本にとっては厄介な攻撃陣だが、グループ突破を懸けた戦いとなれば彼らを必死に抑えないといけない。まさに1秒たりとも気の抜けない危険な攻撃陣との戦いとなりそうだ。